公園で。 | ありがとう。大好き。~巨大色素性母斑と生きる~

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みんなが笑顔でいられるために。前を向けるように。
情報を少しでも提供できたら。
みんなの共通点は「命」です。
さぁ、笑おう!

今日はとっても温かい、外出日和な日曜日。

今日も近所の公園へ。




家からこの公園まで、歩いて2~3分なのだが、今日は20分かかる。

なぜなら、自動販売機、雨樋、工事現場のポール、水溜まり、とにかく目につく物全てをいじり倒し、あっちの道、こっちの道、相当遠回りをしたから。

このままでは公園に着く頃には日が暮れると思い、抱っこしようとすると「No!」と叫び大暴れするまめを無理矢理担いでやっと公園に来た。


公園では、まめよりちょっとお兄ちゃんがママと遊んでいた。

目が合うなり意気投合のまめとお兄ちゃん。

そのお兄ちゃんは2歳のYくん。

Yくんのお砂場セットをガッツリ掴んで離さないまめ。

Yくんはとっても優しいお兄ちゃんで、お砂場セットを快く貸してくれ、一緒に公園を仲良く歩いてくれて、可愛い可愛いツーショットが見られて私は幸せだった。




ちょっと離れた所に、ちびっこ数人とパパさんとママさんのファミリーがいて、それを見つけたまめは一緒に遊びたくて大喜びの大興奮でその輪に乱入。




そこで、小学生の女の子がまめの顔を見て「うわっ!汚い顔!!なにこれ!!」と言った。


すかさず、その女の子のママがその子を取っ捕まえて何かを言っている。


しばらくたって、その女の子がまめの側に来て「お顔どうしたの?」と改めて聞いてきた。


「これはね、生まれつきのアザなの。」

と私が言うと、何も言わずに離れた場所に行ってしまった。

ママにきつく言われたんだろうな。

「背が高い子、低い子、色んな子がいるでしょ?それと同じなんだからね!」


その後、その女の子のママが、彼女にとても強い口調で言った言葉。



まめはそこにある三輪車に夢中で、タイヤやハンドルを触って、持ち主の男の子に笑顔を振り撒いている。

私も、そのまめにあわせて「凄いカッコいい三輪車だねー!いいねー!カッコいいねー!」って言うことしか出来なくて…。

しかも、私が言っている「カッコいいねー!」の言葉は、その男の子に「私は三輪車誉めてるんだから、あなたはこの子のお顔汚いって言わないで、お願いだから」って気持ちが込められてしまっていた。

なんだか、その場を取り繕うことに必死になっていた。


まめの三輪車熱が収まるのを見計らって、その場にいた持ち主のパパにお礼を言い、帰ろうとまめに言うと「No!」。

まだ遊びたいらしい。


No!のスイッチが入ると全てがNo!のまめをまた担ぎ上げ、YくんとYくんママにお礼を言ってバイバイした。


その時、そこにいたまめの顔を「汚い」って言った女の子が、なんとも言えない表情をしてまめを見ていて…。


ママに怒られたんだろうな…。






子供に「お顔、なんで黒いの?」って聞かれるのは全然平気。

でも、「可哀想」って言われるのは「は?可哀想じゃないし。上から物言うな。」って正直思う。


「汚い」は…別次元で傷付くよ。


前にも1度言われたことがあった。
3歳くらいの女の子に「お顔、きちゃなーい」って。

その場にいたその女の子のママは「汚くないよ」とだけ言っていたけど、その時も私は何も言えず…。




今日、まめを担いで家まで帰る帰り道、本当はまだ帰りたくないまめの気持ちをそらすために大きな声でまめの好きな歌をうたいながら、でも、本当は私が泣いてしまうのを必死でこらえるために歌って帰ったんだけど。


でも、やっぱり泣いちゃった。



汚くない。

まめの顔、汚くなんかない。




本当は、私は絶対に泣いちゃいけないのに。


泣いたら、まるでまめが可哀想みたいじゃないか。


まめは可哀想じゃない。


汚くなんかないし、可哀想じゃない。





私が泣いているのは、悔しいから。


いつもちゃんとその場の対応が出来ない自分に。


だって、もうすぐまめは自分に言われている言葉の意味が解ってしまう。




前に汚いって言われた時は、その女の子のママに自分の子はまだそういう事を言ってしまう子なんだと知ってもらえて良かったと思ってやり過ごした。


3歳くらいの発言は、悪意なんて感じないし、汚いって思ったから汚いって口から出てしまうだけで、お顔に黒いアザがある人がいることだって解らないだろう。

でも、そういう人もいるんだよってことを、解らないなりにもちゃんと親が教えてあげてほしい。





今日の小学生の女の子と、また会いたいな。

また会って、ちゃんと説明してあげたいな。

きっとママから怒られてるだろうし、その気持ちのままいてほしくないな。

彼女の中で、まめの顔のアザが違和感無く受け入れられるようになるまで、まめと一緒に遊んでもらいたいな。


そこまでしなきゃ、絶対に何も変わらない。



本当は、今日そうすべきだったんだろうか。

私達が帰る姿を見ていた女の子の表情が忘れられない。


彼女があの公園に行くことが嫌にならなきゃいいけど。




でも、しっかり考えてもらいたいな、小学生なりに。



もっといっぱい遊びたかったのに、ごめんね、まめ。

明日も行こうね!


Yくん親子にまた会いたいな~。






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