名古屋市動物愛護センター施設見学会に参加してきました。
平成26年にリニューアルし
愛護館と管理棟に分かれています。
会館時なら誰でも自由に見学できるのが「愛護館」<ここリンクあり。
年に数回、申し込み抽選で見学できるのが管理棟です。
愛護館には何度も足を運んでいて
チャリティーバザーなどにも行ってみましたが
バックヤードをとても見てみたかったので、行ってきました。
複数のボランティア団体さんとの協力、連携で
名古屋市は現在、わんこの殺処分ゼロを達成しております。
こちらが管理棟。
はじめ、写真を撮っていいのかわからなかったので
全体図を撮り損ねましたヾ(^o^;)
この後、撮っていいとのことで撮り始めます。

職員さんが案内して説明してくださいます。
ここは…よく見かける、あの一日ごとに壁が動いて
命のカウントダウンを始める部屋です。
が、現在は壁を動かすことはなく
単にわんこの個室となっております。
一見寒々しく見えますが、全館、暖房が入っていますよ。

譲渡の可能性のある子はボランティアさんに託されるようで
ここにいる子は
噛む、懐かないなど、譲渡の難しい子たちみたいです。

医療、しつけなどのケアもしています。
施設内は驚くほど臭いがないのが印象的でした。
大手のペットショップの方がよっぽど臭いですわ。
床も乾いていてきれい。
どこもとても清潔にされています。


ここは犬舎ですが
昨年ニュースにもなった、猫の多頭崩壊があったため
一部保護猫のスペースにされていました。

まだまだ猫の方は、殺処分ゼロといかないのが現状だそうです。
愛犬家の方なら知識としてご存知でしょう。
これが殺処分の機械。
二酸化炭素を流し込んで、命が消される箱です。
現在はもう使われていません。
安楽死なんてありません。もがき苦しんで死んでいきます。
私は、犬を飼うものの義務として一度動画を見ました。
でも2度は見れません。一度でトラウマになります。

職員さんがボタンを押して少し動かしてくれました。
それはもう、犬たちの悲鳴のような
胸に響く、嫌な嫌な音でした。

殺処分後、箱が傾きモノのように遺体がコンベアに流されて
冷凍(冷蔵?)されていたのだとか。
ハスキーが流行った時は、毎週のようにハスキーがいたのだそう。
やりきれない作業だったとおっしゃっていました。
猫の殺処分はなくなっていないと書きましたが
この機械はもう猫の殺処分にも使用していません。
やむをえない処分の場合、今は薬だとか。
こちらの部屋だけは見学禁止。
病気や経過観察などの子の管理部屋だそうです。

医療を行う部屋。
後で獣医さんのお話を聞けます。


愛護館で写真が見られますが、
とてもひどい状態で持ち込まれる子もいますので
万全の体制が必要なんでしょうね。
こちらもわんこのいるお部屋。

おとなしい子ですが、触っちゃダメです。
この子たちも病気ケア中。頑張れ~

それぞれ、注意書きが。

きちんとしたトリミングルームもあります。
汚いとか臭い子なんて子は一匹もいませんでした。

食事の支度がしてありました。
個別に症状別に用意しているんですね。
ちなみに個人からのフードの寄付は受け付けていません。
ケア中など、フードには制限がありますからね。

管理棟の見学の後、
愛護館の2階で、センターの獣医師によるお話があります。

ここからは文字ばかりですが
興味のある方は読んでくださいね。
40年代、名古屋市内には約4,000頭の野犬がいたそうです。
現在、40~50歳以上の方は覚えがありませんか?
子供の頃、野良犬って普通にいましたよね?
今の子たちは知らないだろうなぁ。
それが、昨年は野良犬の捕獲は年間で1頭。
それも隣の市から流れてきた犬だとか。
つまり現在、捕獲収容される子は全部迷子だそうです。
ちゃんとマイクロチップなり、迷子札をつけましょうね。
さて、持ち込みなど
2006年になってからも、1日5頭の収容があったそうです。
1日5頭…さて、1週間で何頭でしょう、1か月では?
現在
平成29年収容された犬のうち
犬…飼い主に返還-109 譲渡-77 殺処分-0
センター職員の方々と、ボランティア団体さんの努力の賜物ですね。
(環境省の記録上では犬は殺処分-4となっているそうですが
これは処分ではなく、病気などで施設内で亡くなった数だそうです。)
しかし一方、猫となりますと…
猫…飼い主に返還-3 譲渡-893 殺処分-258
猫は多いなぁ
野良犬は見なくなったけど、野良猫って普通にいるもんね。
現在の猫ブーム…大丈夫かなぁ( -_-)
ちなみに、センターで犬のふれあいという
予約制の啓蒙活動があるのですが
現在、行われておりません。
多頭崩壊などで収容された猫の世話に追われ、
できない状態だそうです。
名古屋市動物愛護センターは
広大な公園の一角にあるので、
センターの方がわんこをお散歩させているのをよく見かけました。
職員さん以外でも、登録ボランティアさんが愛護館にいらして
いろいろ説明もしてくださいます。
数々の教室や、講演、バザーなども行っております。
ふるさと納税も行っており、
市の動物愛護施設としては、かなりレベルが高いのだと思います。
でも、このきれいな施設を見て
ここに入るのなら悪くないわ、なんて決して思わないでください。
獣医師さんは言っておられました。
私たちの仕事が無くなることこそが望ましいと。
この日、とても参加者が多くて2班に分けられました。
なるべくたくさんの方に知ってもらいたいと、全員受け入れたそうです。
参加者の方で挙手を求められたとき、
犬猫を飼っていないという方の方が多くて驚きました。
私みたいな犬バカばかりと思っていましたので(^o^;)
でもそれこそが、見学会の意義だと思います。
まだ飼っていない方にこそ知ってほしいです。
みなさん意識が高いのですね。
こういう施設を知ってから犬猫を飼うことを考えて欲しいです。
とても有意義な見学会でした。
センター職員の皆さま、ありがとうございました。
機会があったら是非。 今日も、もろもろポチッとお願いします(-人-)