天体観測
夏なんで何となく夏の思い出を話しましょうか?
水瓶座の話
よく親父と夏の夜は愛鷹(実家裏)の山に行って
一緒にアクエリアスを探すんだ
星が好きでさ
特に水瓶座のアクエリアスはキラキラしててやばいくらいの輝きなんだ
親父の古くて汚い望遠鏡で親父が星に合わして
小さな穴から覗いた星は本当綺麗で
月なんか手でつかめるくらい大きい
望遠鏡から目を離して
肉眼で確認して
ヒグラシや虫の音が聞こえて半ズボンは蚊に刺されまくって
親父2人、帰ることには足真っ赤でさ
でも、薄青い空に
キラキラ白く輝く星
何前年、何万年も前の輝きを今自分がみてるだけで
ぞくぞくしたんだ。
今でも実家に帰るとたまに行くけど
昔のアスファルトは
綺麗な駐車場になり
そこはカップルの車でいっぱいで
昔、親父と来た事を思い出したりしながら
空を見上げて
深く深く深呼吸する
暗く青い空に
あの日と同じ星座をみながら
叫びたくなる衝動
なんかを抑えて
また、足が真っ赤になるんだ
ふと考える
親父ともう一年半は会ってない
こっちの仕事の都合もあるが
向こうも忙しいみたいなので
悲しい事に親父に対して
いや、両親に対して
あまり俺自身リアルな感情を抱いていないことがある
生きてるならそれで(笑)
俺は別に両親に対して嫌いとか好きとかで
判断していないからだとおもう
だって両親なんだぜ?
嫌いもクソもない
俺の半分は親父で半分は母親なんだもの
俺には兄弟も居ないし
甘やかされて育ったのでは?なんて感情があるかもしれないが
15から新宿に一人で住んでる
それ考えたらねぇ?
あー、
昔の天体観測の話も
なんか…ねぇ?
良い話なんだか?
まぁ、いいや。
夏の思い出の話でした。
┏━┓
┃狂┃
┗━┛