自粛ムードの時、パチンコ店は出すのか? ③ | 元パチンコ店長が語る「業界話」

元パチンコ店長が語る「業界話」

パチンコは立派なエンタメ企業!
大手パチンコ店勤務、業界歴11年の元パチンコ店長が語る業界の話について。

前回は、東日本大震災の影響で、遊技台の支払いに困った為、本社から回収モードの特別予算が送られてきたという話でした。

その続きです。


震災後、4月下旬になると、少しづつ落ち着いてきました。

それに伴い、本社からの予算も、"とにかく回収モード"から、店舗別に戦略を変えて回収していくことになりました。

店舗別に戦略を変更

どういうことかと言うと、

稼働が悪い店で回収モードを続けてしまうと、お客様がいなくなってしまうので、稼働が悪い店は通常予算に戻して、旗艦店(超人気店)で回収するという戦略です。

そして旗艦店は、1ヶ月で経常1億という今までに見たことがなかった予算が組まれました。

これは、その店の台数では、パチンコは12.0mm以下、スロットはベタピンでも回収しきれるかわからない予算でしたが回収できてました。

何故なら、震災前より震災後の方が稼働があがったからです。
(もちろん、TY、BY、BAなどの細かい調整を、店長(とエリア長)が頑張ったというのもあります)

つまり、自粛ムードとはいっても、身近な娯楽としてパチンコ店に足を運んだ人が多くいた為です。

ただ、これは地域(場所)や、近くに大きな工場があるかなど、様々な要因が重なったことによるもので、グループ全体では稼働は下がっています。


こういった現象は、おそらく現在のコロナウイルス(武漢肺炎)でも一緒で、

オフィスがある東京23区であったり、名古屋、京都、大阪(御堂筋線沿い)、福岡などは稼働が下がっていると思いますが、主要都市から通える範囲内にある新興住宅地などは、稼働があがっているところもあると思います。

続く・・・。

[ 補足 ]
前回の質問「景気がいい状態というのは、どのような状態でしょうか?」に対する答えです。

答えは、

お金が市場で使われている状態のことです。

円高(円安)になろうと、株価があがろうと、みんなが貯蓄してしまったら、景気がいいとは言いません。

逆に、株価が下がっていたとしても、市場でお金が循環していれば、それは好景気です。

特に、地域経済の中でお金を回すことが重要だと自分は考えてます。