遠隔ヒーリングを安定運用する:振り返り→改善の仕組み(Day4)
Day3では、遠隔ヒーリングを「迷わず進める」ために、短い台本とチェックリストを作りました。 ここまで整うと、セッションはかなり安定してきます。 でも次に出てくるのは、こんな悩みです。 「人によって反応が違う」「良かった日とそうでない日がある」「どこを調整すればいいかわからない」。
今日(Day4)は、その悩みを解消する回です。 遠隔ヒーリングは“感覚の仕事”だからこそ、ふり返りを「気分」で終わらせると不安が増えます。 逆に、ふり返りを“仕組み”に変えると、講師は疲れにくくなり、受け手の安心も増えます。
ここでいう改善は、むずかしい分析ではありません。 ①短い記録を残して、 ②判断の基準を決めて、 ③次回の調整を1つだけ選ぶ。 これだけです。 そしてもちろん、同意(了承)と境界線を守ることが前提です。
今日を終えると、あなたは「次に何を変えるべきか」を迷いにくくなり、 セッションが“続けられる形”に整います。 明日(Day5)は、失敗あるあるの対処と、講師としての長期設計(相談依頼につなげる導線)をまとめます。
目次
- なぜ「記録」があなたを守るのか
- 記録テンプレ:30秒メモでOK
- 判断の基準:続ける/調整する/止める
- よくある調整パターン(5つ)
- “期待のコントロール”の言葉(安心を作る)
- ミニワーク:次回の改善を1つ決める
- よくある質問
- まとめ・要約
- ご相談
- 参考文献
なぜ「記録」があなたを守るのか
記録と聞くと「めんどう」と感じるかもしれません。 でも、講師のあなたにとって記録は、才能の証明ではなく、安心の道具です。 記録があると、次の3つが変わります。
記録があると起きる良いこと
- 迷いが減る:次回の調整が選びやすくなる
- 受け手が安心する:「ちゃんと見てくれている」が伝わる
- 講師が疲れにくい:全部を感覚で背負わなくていい
大事:記録は“評価”ではなく、“次の一手を決めるため”に使います。
そして、記録があるほど「過剰な意味づけ」が減ります。 その日の出来を、良い/悪いの一言で片付けずに済むからです。 ここが整うと、あなたの講師としての言葉が穏やかになります。
記録テンプレ:30秒メモでOK
記録は長く書かなくて大丈夫です。 むしろ長いと続きません。 ここでは「30秒で書けるメモ」をテンプレ化します。 これを毎回、同じ形で残します。
30秒メモ(テンプレ)
■日付:YYYY/MM/DD
■時間:( )分 / 方法:チャット・通話など( )
■今日の目的(本人の言葉):( )
■同意:OK/保留(※保留なら実施しない)
■体感(0〜10):開始前( )→終了後( )
■本人の一言:( )
■講師メモ(事実だけ):(例:途中で眠くなった、返事が遅かった等)
■次回の調整(1つだけ):( )
「講師メモ」は“解釈”ではなく“事実”を意識します。 たとえば、返事が遅かった は事実ですが、 受け取り拒否してる は解釈です。 解釈を減らすほど、あなたの心が安定します。
メモを取る場所(おすすめ)
- スマホのメモアプリ(テンプレを固定)
- NotionやGoogleドキュメント(コピペで1枚ずつ)
- 紙のノート(見開き1回分)
どれでもOK。大事なのは「同じ形で続ける」ことです。
判断の基準:続ける/調整する/止める
次に、講師側の迷いを減らすために「判断の基準」を決めます。 これは、受け手を評価するためではなく、 セッションの“安全”と“継続可能性”を守るためのものです。
| 状態 | 目安 |
|---|---|
| 続ける | 本人が同意している/体調が大きく崩れていない/終了後に少しでも落ち着きがある(0〜10が同じでもOK)/ 受け手が「またやってみたい」と言う |
| 調整する | 不安が強い/体感が安定しない/「何も感じない」が続いて落ち込みやすい/ 依存の兆し(頻度の要求が強い、境界線を越えた連絡)などが見える |
| 止める(または延期) | 同意が曖昧/本人が受け取りたくないと言う/強い不調・混乱がある/ 講師側が無理している(疲弊、恐怖、義務感)/境界線が守れない状況 |
大事:同意が曖昧なら“実施しない”
遠隔は勝手にできてしまうからこそ、ここが一番の安全ポイントです。 迷ったら「今日は見送りにしましょう」が、講師としての誠実さになります。
そして、講師側の状態も判断材料です。 「今日は自分が整っていない」と感じたら、延期や短縮を選んでOKです。 あなたが無理してやるほど、提供は不安定になります。
よくある調整パターン(5つ)
調整と言っても、やることは小さくてOKです。 “次回に変えるのは1つだけ”と決めると、迷いが減ります。 よく効く調整を5つにまとめます。
調整1:時間を短くする(5〜10分)
不安が強い人、初回、疲れやすい人には短い方が安心です。 「短く試して、合いそうなら伸ばす」という順番が安全です。
調整2:言葉を減らす(説明しすぎない)
受け手が緊張しやすい時は、言葉が増えるほど「正しく感じなきゃ」になりがちです。 台本Aをさらに短くしてもOKです。
調整3:事前の“地ならし”を入れる(呼吸30秒)
開始前に「肩を下ろす」「呼吸を3回ゆっくり」など、30秒だけ入れると安定します。 受け手が“受け取る”より“整える”感覚になりやすいです。
調整4:振り返りを数字に戻す(0〜10)
体感の言語化が苦手な人には、数字が助けになります。 「変化がない」もデータとして扱えるので、落ち込みにくいです。
調整5:頻度を“選べる形”にする(依存を防ぐ)
「毎日」など強い要求が出た時は、AかBを提案します。
A:週1で整える B:今週は2回まで試して様子を見る
そして「断っても大丈夫」を必ず添えます。
どれも、派手な変化ではありません。 でも、こういう小さな調整が積み重なるほど、提供は安定します。
“期待のコントロール”の言葉(安心を作る)
遠隔ヒーリングで一番トラブルになりやすいのは、 受け手の期待がふくらみすぎることです。 期待が大きいほど、「感じなかった」「変わらなかった」が“失敗”に見えてしまいます。
そこで講師としては、期待を下げるのではなく、 期待の置き場所を整える言葉を持っておくと安心です。 ここでは、使いやすいフレーズをまとめます。
期待の置き場所を整えるフレーズ
- 「今日は“変化を探す日”ではなく、“休む日”でも大丈夫です」
- 「感じない=ダメではありません。安心の練習になる日もあります」
- 「結果を保証するものではないので、合うかどうかを一緒に見ていきましょう」
- 「必要なら別のサポートも使いながら、無理のない形で整えましょう」
避けたい言い方(不安を増やしやすい)
- 「感じないのはブロックが強いから」など、受け手を責める形
- 「もっと受け取れるはず」など、正解に寄せる形
- 「今すぐ変わらないと危ない」など、不安を煽る形
受け手の安心が減ると、体感も硬くなりやすいです。
ミニワーク:次回の改善を1つ決める
今日のワークは、とてもシンプルです。 直近のセッション(または思い出せる範囲)を1つ取り上げて、 「次回変えるのは1つだけ」を決めます。 1つに絞ることで、続けやすくなります。
STEP1:30秒メモを書いてみる
■目的(本人の言葉):( )
■0〜10:開始前( )→終了後( )
■本人の一言:( )
■事実メモ:(例:途中で眠くなった、返信が遅かった等)
STEP2:判断(続ける/調整する/止める)
今日の判断:続ける/調整する/止める(延期)
(理由を1行で):( )
STEP3:次回の調整を1つだけ選ぶ
- 時間を短くする(5〜10分)
- 言葉を減らす(台本を短く)
- 呼吸30秒の地ならしを入れる
- 振り返りを0〜10中心にする
- 頻度を選べる形にする(週1/今週は2回まで等)
私の次回の調整:( )
ここまでできたら、あなたの提供は“感覚頼り”から一段進みます。 記録と判断基準は、あなたと受け手の両方を守るものです。
よくある質問
Q1. 記録を取ると、スピっぽさが減りませんか?
減りません。むしろ、講師としての信頼が増えます。 記録は「管理」ではなく「丁寧に見ている」姿勢の表れです。 受け手が安心すると、体感も言葉も出やすくなります。
Q2. 0〜10が変わらないと、意味がないですか?
意味があります。0〜10が同じでも、「眠れた」「考えが少し整理できた」など、 別の変化が起きることがあります。 また、変わらないことが「今日は安定している」のサインになることもあります。
Q3. 依存っぽい感じが出たら、どうすれば?
境界線と頻度の調整をセットで行うのが安全です。 「毎日は難しい」「週1で様子を見よう」など、選べる形に戻します。 そして、受け手のセルフケア(睡眠・呼吸・水分など)も一緒に案内するとバランスが取れます。
Q4. 私(講師)の調子が悪い日は、断っていい?
断っていいです。講師が無理して提供すると、関係も提供も不安定になりやすいです。 「今日は整える日にしたいので、別日にしましょう」と伝えるのは誠実な対応です。
まとめ・要約
- 振り返りを“仕組み”にすると、講師は疲れにくく、受け手は安心しやすい。
- 記録は30秒メモでOK。解釈ではなく事実を書く。
- 判断基準(続ける/調整する/止める)を持つと迷いが減る。
- 調整は小さく1つだけ。時間・言葉・呼吸・数字・頻度が効きやすい。
明日(Day5)は、失敗あるあるの対処、FAQの強化、そして「相談依頼」につなげるための 長期の整え方をまとめます。
※あなたの現状に合わせて「記録テンプレの作り込み」「境界線の文章」「頻度設計」を一緒に整えることもできます。
参考文献
- 補完代替医療に関する公的情報(Reiki等の概要)
- 心理学領域における期待(プラセボ)と体感の関係に関する解説
- 補完療法に関する研究レビュー(概観)



