今年もあとわずか・・

 

今年最後の読み物はこちら

 

 

伊藤詩織さんの『Black Box』

 

以前、テレビでみたので知ったつもりで

いたのですが

こうしてじっくり読んでみると壮絶というか、惨いというか。

 

大抵のひとはやはり泣き寝入りしてしまうであろうことを

勇気をもって戦っていることに

改めて感じるものがありました。

 

ドラマや映画であるような酷いことが

実際に何の力もない一個人に降りかかった場合は

どうするだろうと想像してみる。

 

この本のなかでも言っていますが、

なぜまっすぐ警察に行かなかったのかと。

 

知らない人にレイプされたのなら

そうするかもしれないけど・・

いや、それだってやっぱりわからない。

ましてやこの場合はやはり混乱するのではないだろうか。

 

自分の身に置き換えてみるけれど

やっぱりどうしたらいいのか分からず、

何もできないのではないかと思う。

 

心も体も傷ついているのに

頭だけ冷静な判断などできるわけがない。

 

そしてそのせいで事実を立証できないことが

本当に無念だとしか言いようが無い。

 

一度逮捕状が出たにもかかわらず

差し止めになった理由を私も知りたい。

 

警察庁の方たち、もう少し想像力をもって欲しい。

自分の娘が同じような被害にあったら

そんなことができるだろうか。

なにごともなかったようにできるのか。

 

 

この本をたくさんの人に読んでもらって

マスコミでももっともっととりあげて

法が改定されていくことを祈ります。

 

そして、伊藤さんが心無い人たちに潰されないよう、

これ以上、心を痛めることがないよう

祈ります。