最近複合機プリンターの不調で散財し、しかもジャンク品が2つとも動かなかったので修理をやっておりました。複合機はインクカートリッジを認識しなくなると、すべての機能が使えなくなるので、たまらなく不便ですね。起動してもエラー音が鳴り続けて、それが解消されるまでスタンバイにはならない仕様です(そりゃ、当然だけど)。

 

スキャナで色々書類整理をやるので、買ったんです。PFUの中古ジャンク、これが不幸の始まりだった。レンタルで最新の稼働するScanSnapを使ってというのが理にかなっていたとは思うんですが、1回分くらいの値段で型落ちの中古買った方がいいんじゃないかと思ったのが間違いでした。電源アダプターも中古でゲットしてPCに繋ぎました。もうサポート中止品だから、メーカーサイトでのドライバーダウンロードも不可ですが、私はMacユーザーなので、回避することはできます。有名なスキャナドライバーのサードパーティーシェアウェアに有料登録済みなので(あの人たち、生涯1回買い切りと言っておきながら、最近、ドネーションお願いしますって言い出してて、そりゃ、大変だろうけど、まぁ頑張ってくださいと思ってます。自分としては世話になってるし、応援したい気持ちもあるんですが、何せ円安がひどすぎる)。

 

中古PFUスキャナ、紙詰まりしてダメだった。恐ろしい異音もした。ドライバーは提供中止でもマニュアル類は配布されてるのでまず基本の開腹の仕方を理解。右上につまみがあって、それを押さないと蓋が開かないので、だいぶ悩んだ。中を見たら、何か接着剤のようなものがローラー部分に付着して溜まっている。ここまで酷いとは想像を遥かに超えていた。接着剤なのか、はたまた飴か? 捨てる際に使えないようにするためにこういう処置をしたんじゃないだろうか。それとも接着剤がついた紙を誤ってスキャンしてしまいそれで故障した? いや、これは故意にやったんだろう(捨てる際に)。そんな商品を売る奴も売る奴なら、買う奴も買う奴(そこまでの詳細不具合内容は記載されてなかったです。まさかここまで酷いとは)。

 

だが、これはもう、この粘着物を除去する以外にないと。スキャナ自体は健気にも通電、USBケーブル挿入後は律儀にレディ状態にしようと仕事している音は聞こえますが、この粘着物のせいでその処理が実行できない、という感じの音がずっとしてはいるんです。いや、最初の1枚はスキャンしたんですよ、途中まで。何か異音がするし、おかしかったけど。粘着物のせいで紙詰まりになって止まった。詰まりは強制的に引っ張り出しました。


面倒くさいなと思いながら数日が経ち、現実逃避のために近くのハードオフに行ったら、そこが数年ぶりに寄ったので、相当に店内の様子が変わっていてびっくり。オーディオがものすごい充実していた。AVじゃなくてピュアオーディオの方みたいですね、今の主流は、レコードとか。一通り見て、結局またジャンクのCanonフラットベット・スキャナを550円で買ってしまいました。そしたら、これも故障品だった。2連敗じゃん! 

 

CanonはPFU以上の異音でやばい。こちらは開けるのは簡単でした。そしたら、何かプラスチックの砕けた粉のようなものが内部に散乱していた。故障箇所はこれで判明。異音のした場所はモーターのある部分で、ここに粉があった。スキャナの機構なんか知るわけもないけど、ステンレスっぽい金属パイプ(正式にはスピンドルとかような気も)にスキャンのメカが装着されていて、このパイプに通電するための金属片が電源とかモーターと接続されているような感じ。この金属片のポジションが悪くて、それがモーターのギアと接触してしまったために異音が発生し、擦れたギアが金属片で粉状になって散乱した、そいういう感じがしました。これはこの金属片のポジションを適正状態に戻せたら、治るんじゃないかと。

 

適正状態。わかるわけないけど、これはもう想像で対処するしかない。電源繋いでみると、最初やっぱり動作はするんです。そして最終的に止まる。開腹した状態で観察しながら、電源投入。金属片を金属パイプに接触させると動き出すが、結局壮大な異音と共に動作終了。金属片が最終的にはパイプから外れてしまって止まるみたい。追記:スキャンの機構がスタンバイする時、往復するように思うんですが、行き帰りでモーターとギアは逆回転するので、逆回転時に金属片がパイプから離れてしまって、電気接続が切れるためにストップするんだと思いました(素人の想像です)。

 

私に考えられたことは、金属片は本来、本体底に固定されているべきものだが、これを固定していたスキャナ底のプラスチックの溶解部分が経年変化か、あるいは強い振動(落下とか)によって外れてしまったのが原因なのではないか。これが正しいとして、瞬着なり、グルーガンで金属片を底に固定できたら、治るんじゃないだろうか、ということでした。ジャンク品2連敗は精神的にきついし、550円ならラーメン1杯にもならない(店によるけど)ので即実行。瞬着の付きがイマイチ。金属片(これもステンレス製かな)が非常に硬くて、押さえていてもなんか上手く接着されない感じ。付いたような気もするが不安なので、結局グルーガンで仕上げ。それで、再びMacにつないだら、異音はすっぱりと消え、動作しちゃいました。ハードオフに勝利したよ。

 

この勝利に浮かれて、PFUも頑張ろう。とにかくマイナスドライバーやピンセットや、最終的には綿棒に中性洗剤をつけて粘着物を掻き出しました。だいぶ取れた時点で、再度スキャンに挑戦。部分的におかしいけど、読み込みはできた。色が変だったり、筋が付いてたりしたけど。筋はどうやら私の髪の毛が内部に残ってしまったがための影らしくて、その後消えました。動作は確認できたんで、何回かテストスキャンし、粘着物の掻き出しを繰り返しているうちに、だいぶまともな動作をするようになりました。100%回復とは言えませんけど(完全には粘着物が除去できていない(完全分解する覚悟がないと0にはできない))。とりあえず、まだ信頼できないけど、ある程度の使用はできるようにはなりました。このスキャナのいいところはADF付きなので勝手に読んでくれることですね。この形式はこれまでのやつには、あったかもしれないけれど(使わなかった。HPの複合機はできたかも)、初めてなので非常に重宝はしそう。

 

  ※ ※ ※

 

ようやく本題。ずっと思ってはいたんですが、サウンドデコーダーとか言うのが海外では流行っていて、これがまたDCCだし、しかも値段が異様に高い。円安のせいもあるが、たかがデコーダーに2〜3万円って…。また、日本特殊事情としてKATOのサウンドボックスって言いましたっけ、パワーパックと連動して音を調整できるあのシリーズ、あれ流行ってる気がしますが(某動画サイト界隈とか)、あれもねぇ。とにかく高い。本体もそうだけど、サウンドカードが2000円とか3000円とかしてたかと(追記:C57/C59が2500円+税でした)。それに連動させるんだったら、パワーパックもKATOさん買ってねってなりそうな感じもする。そんな悩んで「葛藤するならKATO買っとけ」です。

 

鉄道模型の走る車両にスピーカーとアンプを乗せる、この実験は色々やりたいなとは思ってました。そしたら、昨日、NゲージにDAISOのBluetoothレシーバー乗せて音出してる人発見しちゃいました。あ〜あ。先を越されちゃいました。別に争ってるわけじゃないですが。この電気・電子分野で特に人より優れたスキル、何もありはしません。

 

閉店間際のダイソーさんに駆け込み、買っちゃいました。BluetoothレトロスピーカーとハンズフリーBluetoothイヤホン(Nゲージに入れてる人はこっちに自作のアンプ基盤、ミニSPぶっ込んでました)。散財(2つ買わなくても良いような)。だけど、DCCやってクソバカみたいな値段のサウンド機能付きデコーダー買うよりはどんだけお財布に優しいんだよと。

 

HOなわけです、私の場合。だから、小さめのレトロスピーカーならそのままC59のテンダーに乗るんじゃないかと。一応、両商品とも充電して動作確認だけはすぐやりました。そんで、寝て起きて、まずはレトロスピーカーを分解。この分解方法、一応YouTube探したけど、分解動画はなかったかと。ギターピックで溝をこじ開けたが、ダメ。何かに使えるかもと、綺麗に分解しようと最初はしてたけど、全然開かないので、ノコギリで切ってもみました。それでもなんかダメ。

 

最終的に判明した、このスピーカーの開け方ですが、テレビ画面の枠になぞらえたブロンズメッキ塗装みたいなプラパーツがあって、それを外すとネジが4本出てきます。ネジどめだったか。そりゃ、ノコギリで溝を切ってみても開けられないわけだ。あーあ。

 

続いてはC59のテンダーを分解。これ、ナットの幅が下回りの構造にはまり込んでいて、数度ずつしかラジオペンチで回転させられないという面倒な仕様になってました。ここを外したのは生まれて初めてです(殆ど全てがそういうことばかりですけど)。作業が面倒なだけ。普通よりかなり時間がかかったけど、台車と上物は簡単に別れました。

 

そうしたら、また難題が。重りが付いていて、これがテンダー内に鎮座。ボルトの方はこの鉛の重りに埋め込まれていたみたい。この重りとボルトの高さがテンダーの車体とぴったりというか、若干高いので、すんなりとは外れないよう。組み立て順序として、重りを入れてからテンダーの天板をはんだ付けしたのかも(追記:多分間違い。テンダーの中も黒塗装があるので、半田付け、塗装後に重りを装着してるんじゃないかと)。塗装剥離して、はんだ付け外してって工程が必要? ダメ元、面倒なのでラジペンで車体の底を持ち上げて、そのすきに重りを引き抜こうとやってみました。何となく成功。真鍮はかなり柔らかいってことみたい。

 

レトロスピーカーとC59-1テンダーの記念撮影。自作石炭はまだ接着に問題があって時々破片が落ちます。

 

分解したスピーカーなどのサイズをテンダーとチェック。スピーカーのフレームとか削ってギリギリ入るかと思ったけど、やっぱ半田付けを外してテンダーも半分解しないと、挿入すら不可な感じ。残念。これは別途小さいSPを調達しないとならないです。さらに問題なのはメイン基盤。mSDカードリーダーとか充電用の端子とか、各種スイッチとか、余計なものが一杯。サイズ的にはテンダーの横幅とギリギリ。まさかスイッチのためにテンダー側板に穴を開けるわけにもいかないだろうと。立てるにはテンダー車体の高さが不足。こっちもダメ。

 

結論として、蒸気機関車のテンダーにはサイズ的にこの基盤を流用することは不可能でした。終了。いずれ、アリイさんのC59もダメ元でサイズチェックはしてみます。電車とか気動車には活用できるかも。一番いいのは電気機関車でしょうね。外から見えないし。DD51とかは形状的にテンダーより高さがなかったりする。床下に飛び出したら、今度は台車と接触するので、難しい感じ。

 

ということで、HOサイズでもハンズフリーBluetoothイヤホンが正解だったようです。残念でしたけど。