大量に保管している納豆パックですが(洗うの面倒です。安いやつをかき混ぜると穴が開いてボロボロになっていく)、使い道の一つがテンダー車に載せる石炭です。

 

私の持っている蒸気機関車にカツミ模型のダイヤモンドシリーズらしきC59-1号機があります。これは某社合併による企業消滅の際の記念品として親族がもらってきたものでした(詳細は語りません、まぁほぼ全部言ってる気もしますが)。これが私の鉄道模型原体験なのであります。この親族の方はこの製造会社に勤務していたようです(白々しい書き方)。親方日の丸の取引先として数々の蒸気を作ってきた会社が記念品に作ったのがこの車両だったというのはそれなりに考えさせられる所はありますね。1号機は通算2000車両目と区切りのいい数字に作為的にカウントされた、という何か不自然な処遇を受けたりしてます。そうまでしては箔をつける背後には何があるんすかね。気になりますね。

 

この機関車模型、私の不注意でタンスから取り出す際に落下させて、短期間で動作不能になってしまいました。友達呼んでオーバルのお座敷レイアウトで運転しようと、ものすげー張り切ったんですが、それが仇になってドジ踏んで。某親族の方でも直せず、そのままになってまして、中学生になって自分で開けたり(いや、小学4年時にも裏蓋開けたりしてましたが)して、直そうと努力したんです。でも、ダメだった。

 

ところがですねぇ、今回というか、かれこれ1年は経ちますが、50年ぶりに修理チャレンジしたら動きました。半世紀経ったら少しはスキル上がってました。別に何か努力してたわけではないですが、ちょっとは知恵が付いていたということみたいです。

 

その時、撮った動画モドキがこちら。gifアニメにしていて余計わかりにくいですが。



 

ところが、修理している途中でロッドを固定しているネジ1本紛失させちゃいました。掃除機の袋の中探したら出てくるのかもしれませんけど。カツミに行ったら同じネジが売られているんでしょうかね? 汎用のネジがあるとは思うんですが。

 

古くなってもモーターが全然動かないということはまずないみたいです。私のヘアドライヤーも40年、洗濯機は30年ぐらい経ってますが、まだ回ります。ヘアドライヤーはヒーターの方の線が切れていたようで、中開けていじったら直っちゃったんで、まだ使えます。ジャンクの車両もちゃんと動作確認してあげましょうかね。

 

C59は1号機なので当然戦前型というやつです。すると、実車から利用シーンを想定する場合、非常に用途が限定されてしまうわけでありまして。活躍してた頃を再現すれば東海道本線、電化圧力以降の西へ西へと流されていった先を再現すれば九州。呉線は何となく戦後型の日立製が強い感じもしますし、1号機は関係しないんじゃないでしょうか(間違ってたらすいません)。

 

つまり、これはもう東海道本線から西へ向かう路線を想定する以外にないわけであります。3軸台車の旧型客車引いている「特急」。これをやるしかないんじゃないかと。そしたら、なぜかジャンクの詰め合わせの中に3軸台車が2両分弱入ってたりして(弱というのは1つ折れ曲がってるなどの不具合がある)。こりゃ、もう作れという指令なんでしょう。

 

そこで、C59の整備というのが宿命的な課題としてあるわけです。貧鉄再入門の身としては。ベッドルームは自分が最も長く住んでいる千葉県を想定した郊外駅の風景、そこから東京駅想定の大きな駅へ向かう(リビングルームに展開される)、そこで東海道本線を走る車両と出会う、みたいな感じではいます。非常に簡略化された省略路線になるのは仕方がないとしても。ほぼ常設するのは楕円形の線路ではなくて、郊外駅(寝室)発〜大都会駅(リビング)着の部分のみだが、ここで途中の線路を跳ね上げ式で人が通れるような機構が出来たら面白いなと思っています。それ如何で総延長がかなり拡大するし、自由度が増すはずです。

 

そういうような頭があるわけで、何となくブルトレとか客車とかジャンクで買ってしまって、ついでに電気機関車とかも揃えてたわけです。あれらも改造して使えるようにするには手間かかりますけど。

 

そして、最近急拡大してきたメルクリンですが、これはどっかに欧州線というモジュールがあるという想定なんでしょう。メルクリンに注目しているのは架線集電の勉強かなと。現有、動くのは小型のSLしかありませんけど。そして、我がレイアウトは固定式ではなくモジュール式であり、上物から何から全部取り外しできるように作るのが目標ですので、欧州と思ったものが米国式にも変更可能。そんなことが出来たら、やっぱサンタフェ鉄道ごっこやりたいよ。青い空と茶色の岩肌の山の中をでかい列車が通る。

 

できもしない妄想、この自由感、いいですねぇ。


脱線が長すぎるので、本題に戻って締めますが、テンダーに載せる石炭に使えるか。古いカツミのC59には石炭の表現とかありませんので、自分で作るなりしないとなりません。C59いじりのとっかかりとして、ちょっとやってはみました。最初は卵の殻でいけるかと思いましたが、ちょっと平べった過ぎるんで、もっと大きな粒のもの、ということで急遽納豆パックに白羽の矢が立ちました。ハサミで切りながら、テンダーに盛りましたが、静電気が邪魔をしてなかなか想定している場所に収まってくれないですね。それでも何とか盛りました。ついでということで、木工用ボンドを水で溶き、ご丁寧に食器用洗剤もちょっと垂らしてバラスト撒きみたいな感じでやってみました。

 

で、放置することもう数週間。だいぶ硬くはなったんで、そろそろ色を塗ろうとして、最近置き場所を見つけた塗料の入った箱から黒を取り出して塗ってみました。カレー粉のルー容器がトレー替わりだし、プラレール架線柱、半分に切断しちゃってますね(長さを伸ばして、開いた部分はプラ板で閉じてみるつもりです)。

 

黒で塗装した結果。だめだ。ハケにひっついて来て納豆パックの切屑が剥がれちゃう。

 

失敗してました。塗料の粘性に完全に負けて、手で触って硬くなっていた感じは脆くも崩壊。腹立ったんで、綿棒に変えたりしたけどダメなので、水で薄めた塗料を上からぶっかけて放置することにしちゃいました。

 

こりゃ、最初にまず黒で塗って、小さな破片の塊を作ってから、テンダーに載せていくなどの工夫をした方が良かったですかね。木工用ボンドの量が少なかったのかも。