とにかく高い。何でも高い。鉄道模型の面倒なのは1品もののアート作品と違って工業製品をモデル化しなきゃいけないわけで、規格大量生産っぽく何個か揃えて作らないとならない、という制約があるわけです。すると、3Dプリンターで作れという話になるわけで。

 

うーん。ちと、まだ懐疑的なんですよね。まず、3D CADというやつが普通の人には障害なわけで。いずれにせよ、八方塞がりにはなってきている、手詰まり感がどの分野にもありますよ。塗装しかり、ストラクチャーしかり。レイアウトだと結局、スイッチマシンをどうするかって話もあって、これも自分の良くわかってない未経験分野なわけです。

 

JAMがどうとか、言ってしまったけど、まぁ、人の悪口言えるレベルじゃないわけですよ。それがこれを書いている人間の現在の実力。それでも、何か、あれで良いんだろうか、って思ったんだよな、去年の暑い夏。

 

ちょっと手を広げて勉強しすぎだ。頭悪い。特にメルクリンをやりたいわけでもなかったけれど、まとめ買いしたものにたまたま入っていて、ちょっと気になってしまった。

 

この架線柱、プラスチックとスチールの2素材でできてました。架線集電に対応するため、金属片で上に通電させてます。柱の一面(線路と反対の外側)に貼ってあります。これが下で赤い電線とつながって、上では架線集電の仕組みにもつながっている(1本の針金がコの字型に変形されている)。金属片は柱と同じ色で塗装されているから、近づいてみないと別パーツがくっついているようには見えませんでした。こういうやり方もあるんだなと(プラスチックを補強する意味もあるんではないか、と思ったけれど、金属のせいか微妙にプラパーツに反りが出てるのが気になったりします。曲がる力がかかったら、そのとおり曲がってしまうという)。写真の下、腕木式信号機が見えてますけど、これ自分には完全に不要でしょうね。ところが、何かすごそうなんですよ、これ。どうやって使うか全然わかってませんけど、二重の意味で。そもそも論として、鉄道の運行システムを知らない、そしてメルクリンのアクセサリーすら動かし方を知らないという、二重の障害があって、宝だかゴミだかの持ち腐れになってます。

 

架線柱おっ立てるのどうすっぺかな。いや、KATOのあれ、6本入りであの値段なら安いじゃないかと。いやいや、もっと頑張って「実質0円」目指さないと貧鉄ではダメだろと。そんな葛藤するよりKATO買っとけってか。何つまらん洒落言ってんだよ。海外の人はまず、「ケイトー」としか発音しないですね。発音すら聞いたことないんだろう。まぁ、我々が中国メーカーの名前が読めないのと同じだわな(Chuweiをツーウェイと普通の日本人は読めないよな。でもKATOはそもそも日本語だけどな、中国メーカーのは英語当て字だから輪をかけて発音不明)。メルクリンはドイツ人でも「マークリン」と発音しているように聞こえますね。ウムラウト。何か面倒でむずい。

 

とにかく、もう勉強代という名の衝動買い散財「投資?」が過ぎるので、自粛せにゃならん。ということで、気分的には「ストラクチャーは実質0円」コースを賓鉄のルールとします。自分に歯止めをかけるために宣言します!

 

いや、本当はメルクリンの線路・ストラクチャーの詰め合わせでドサっと買いたかったけれど、ものすごい値段上がってたんで撤退しました(数回そういうことがありました)。良くわかってないけど、昔ものすげー値段のが、かな〜り安く買える、これは事実だと思うですよ(そういうのを貧乏性というのです)。ちと、色々メルクリンの入札界隈では最近色々あって、結構賑わってはいたと思うんです。デジタルのコントローラーとか、ジャンク詰め合わせ1円スタートみたいなやつとか。Kトラックのレール大量とか(まぁ、すごい競争になったから、見てるだけですぐ撤退)。

 

ですから、架線。これはメルクリンのも中古オークションしません。頑張って自分で作りましょう。いずれ、ホムセンで線買ってきて半田付けしていく。とりあえず、そっからスタート。架線柱の実物はメルクリンのをゲットしたんで、架線の製品写真とか見たら、どういうサイズで作ればいいか、何となくわかりますよね。メルクリンで現在モーター車はC型ミニ蒸気だけですが、実は電気機関車も3000円くらいで入手しちゃいました。架線柱のせいで散財。また散財。ところが、これ古いアナログじゃないみたいで、動きませんでした。うーん。旧デジタルなのか、新デジタルなのか。まだ中身開けてないので、わかってません(どの時点かで交流が直流式になってるので、動作確認程度なら直流流したらいいのか?? 全然わからん)。出品してる人もわかってないようなジャンクを落札してるからで。そうじゃなきゃ、こんな値段じゃ無理だよな。でも、これってNゲージの電気機関車買うより安いってのは、どういうことなんだろうか。印刷と思われる車番とか、細かくて見事です。それくらいなら日本のNゲージだってすごいだろうということでしょうが。ジャンクらしい欠点が、パンタの歪みですね。2つとも相当曲がっちゃってます。片パンタなので、真っ直ぐ上がらない。

 

 

だいぶ脱線したけど、そんで、やっぱ日本路線にそれらをどう反映させるか。そういうことです。そこの意識はあります。何か怪しくはなってますけど。

 

貧鉄にはプラレール流用でしょうかね。でもなぁ、意外と値が張るからな。ハドフはセカストのジャンク箱で使えるかテストのため(これを「投資」と呼んでます)調査目的で入手してはあります。その一つが黄色の橋脚。これは見るからに使えそうなパーツですね。対応線路幅、サイズ測って(38mm幅、金属道床は45mm)、ちょっと削って、金属道床をはめてみました。ちなみに、黒すりごまの袋の中は卵の殻の裏の薄皮抜いたやつを溜めてます。やっぱ中身の見えるチャック付き袋、便利です。

 

ちょっと高さが低いけれども、足に下駄履かせれば使えなくはないでしょう(急遽、チューブ調味料の空き箱を下に)。線路じゃなくて、歩道や車道というパターンなら下駄無しでも使えるんではないかと。私が密かに期待して橋脚用に集めているのが、ヨーグルトの容器。高さはバッチリだと思うんですよ。

 

架線と橋脚がどうからむのか、そりゃ、高さ制限を確認したいからです。妄想しててもしょうがないので、今回、プラレールの赤いラーメン型?架線柱、メルクリン、有井プラモの廃ランナーとサイズ合わせてみました。円柱式のローカル線用なら、このランナー使えそうですね。まぁ、普通にプラ棒調達すればいいんでしょうけど。実質0円でストラクチャー工作していかんと、貧鉄は。

 

この橋脚、エンドウの橋脚セットみたいにサイズアップして、最終的に9.6cmに上げられないだろうか、という妄想はずっとしているんですが。カットして台の部分とどうつなぐかなぁ、と。黒とエンジ色のエンドウの橋脚セットも結構な値段でポポンで売ってたり、オークションで出てたりするんで。ストラクチャーはDIYせにゃ。

 

サイズ、メルクリンの1/87の架線柱は見事に10cm。ヨーグルト容器が9.6mm。これなら何とかなりませんかね。ひっくり返したヨーグルト容器の底が道床の受けになるので、固定する機構が必要。まぁ、追加で1cmぐらいの高さが必要でしょう(補強も兼ねて、おそらく容器の中と上に木片を入れてはさむ感じにするんじゃないかと)。そしたら、メルクリンの架線柱でも潜らせることは可能なんではないでしょうか。ヨーグルトはイオン系のトップバリューでもドンキでも容器全く同じです。店を選ばずなのもいいんです。

 

そもそも、日本の架線柱とドイツのった高さどれくらい違うだろうか。いや、実物でなく1/87対1/80で比較しないと。うーん。日本型HOだとさらに高さが必要で、ヨーグルト容器じゃ足りんのかもなぁ。Nのはトミックスのジャンクで架線柱あるんで、そっから換算したり、KATOの製品のサイズチェックでしょうかね。次のステップとして。多分、日本の1/80が一番高さが必要なんではないか。それじゃヨーグルトのアイディアはダメなのかもなぁ。線路は潜らせられないとしても、何かお座敷レイアウトを安価に高架線レイアウト化するのに使えるんじゃないかとは思っていますが。まぁ、何かタイル模様みたいなものを貼って(カーブ部分を工夫しないとならんので、紙を巻いて展開図みたいなのを取らんといかんです。うまくいくかはわからんですが)。

 

何かメルクリンを最初の実験線にしようとしてるかもしれませんね。仕組み知らないとならんですけど、メルクリンのサイトでFAQページからPDFダウンロードして、いくつかリンク切れになってたり(一部、URL直入力で当該PDFゲットできましたけど)。それで挙げ句の果ては全部ドイツ語だったという。まぁ、一応第二外国語ドイツ語だったじゃんかと。どうせグーグル翻訳丸投げなり、AI丸投げなんだろうけど。何とかなるんじゃないかと。

 

 

追記:調査捕鯨ならぬ調査捕獲という名の投資?(散財を隠すための言い訳理論)、失敗でしたね。古いアナログセットのパワーパック1つしかないのだから、確実にアナログのパンタグラフがある車両ってのが、必要な車両だったわけで。deltaってやつだか、現在のモトローラmfxかってのがどっちかって重要だったんじゃないかと。通電確認とか言って普通に交流の線つないじゃいましたし。こういう、メルクリンど素人の悩みにズバリって情報が何かないんですよ。「今更メルクリンのアナログやってみた」ってのがドンピシャなんですが。

 

メルクリンは変わりダネだけど、何か時々面白そうなんですよ。客車で4015シリーズってのがあって、これ何と手動でドア開閉します。天井のベンチレーターを模した突起を回すようになってました(商品写真見てたら気づきました。衝撃走りました)。複数車両があって最終的にちょっと値段張って落札しなかったですが。これは勉強用に欲しかったですね。機構作るのに相当に参考になりますよね。いや、多分こうだろうってのはありますけど、数千円で勉強できるなら(しかも、そっくり仕組み利用して電動化だけすれば良い状態になるのか、という期待)、価値はあるんではないかと。