アメリカのことを話題にしたら、ヨーロッパです。

 

ツンツクツン ツンツクツン♪

Trans-Europe Express, Trans-Europe Express ♪

ターラータラータラーララー、ターラータラーララー♪

 

はい。かのYMOの先輩、Kraftwerkのヨーロッパ特急ですね。この曲の歌詞には次のような部分が。

From station to statio

Back to Dusseldorf city

Meet Iggy Pop and David Bowie

 

イギー・ポップとデビット・ボウイに会う。まぁ、いわゆるアートロック界隈なわけですよ。ロキシーミュージックもね、最初はブライアン・イーノがいたわけだし。イーノはフィルマン氏のソロにも参加してたし。ちょいと、これらの当時最先端ロックやってたお方達が「鉄」でつながってるなんて視点は渋谷陽一的な考え方からは出てきそうもなかったですよね(と、しれっとまたそっと周囲に喧嘩を売るみたいな発言を滑らせておきます。知らないのは私だけで、ロッキンオン界隈で「ロック鉄」なんてとっくの昔に議論されてたぜ、というのが真相かもしれませんが)。この国では鉄道とロックは繋がってないわけで、私も性格的には鉄道系だったが、観念的には完全にロックに支配されて、そっち系の趣味に移行してしばらくやってましたね。音楽原理主義みたいな。幼稚園行きたくなかったのでお絵描きと音楽教室に通うように親と交渉して、あとは漢字とかの勉強はNHK教育テレビで自学自習の毎日(よく、それで許してくれたなと。今から考えるとホント甘やかされて育ったんだなと、だから毎日掃除するという人間の基本習慣ができていないんだろうなと。わかっちゃいるけどやめられない、スラスラスイスイスイ)。

 

だけど、もう今更、音楽系のブログなんか作りたくもないですしね。で、結局、私なりに音楽趣味を突き詰めた結果、ジャズに傾倒していって、そっから数十年の紆余曲折あって。私のハンドル名、秋色の服は大貫妙子&坂本龍一の「夏色の服」から来ていまして。乗り鉄、撮り鉄、色々あれど(だったっけかな、あの番組の冒頭)、我が鉄道趣味は模型鉄にあり。自分の中ではそうした趣味遍歴にはつながりというのが実ははっきりとあるのですが、鉄道と音楽の関連性については世間的にありふれた考え方にはまだなっていないので、ちょっと説明に苦労はするでしょうね。夏を秋に変えたのは単純にフォロワーじゃないですよ、という姿勢の表明のつもりではあります。

 

直感的なところをさらっと言っておきますと、YouTube見てて思うのは、私が面白いと思う鉄道系YouTuberは「音楽的」な人が多いということです。何となく、音楽センスあるなと感じる動画の作りしている。まぁ、鉄界には日本を代表するフュージョングループのキーボーディストだった向谷実氏がいるわけでありまして。ですから、その辺りの問題もこのブログの守備範囲ではあるんじゃないだろうか、とは結構まじに思ってはいます(おいおい、鉄道模型ブログだと思ってたら、結局脇道にそれて誤魔化す気かと)。

 

 

ところで、クラフトワークのあの曲の列車ってのはどんなやつなのか、すごく気になってはいまして。ユニオンパシフィックのCity of Los Angeles号みたいに調べてみたわけです。TEEとかヨーロッパ特急で調べていたら、最初私は違うやつをクラフトワーク列車だと思っていました。下の車両(このヤフオク出品、ちょい高いけど、メルクリンの3線式の勉強にはいいかなとか、また適当な自分に都合の良い理由を捏造しそうですが、今回、さっぱりと切り捨てる覚悟できました)。DB BR103という車両。ドイツでTEEだとこれかと私はしばらく思ってました。

 

で、今回、クラフトワークのアルバムの情報から、もう一度よく調べなおしたら、「V11.5」というのがモチーフになっている車両みたいです。ただ、当初のアルバムジャケットはメンバーの顔だけなので、この列車のデザインは後年に作られたものなんでしょう。

そっくり同じではないですね。運転台の部分はないですし。でも、一つ目とTEEの大きなロゴ、先頭部から側板へと連なる帯のデザインが同じです。まぁ、TEE自体に各国の車両があるので、実体というよりはコンセプトなのが「トランスヨーロッパ急行」なのでしょう。

 

V11.5は結構YouTube動画があって、その勇姿を拝むことができます。これ、どっかに3Dプリントのデータとか転がってないですかね。STL形式で。ありそうな予感しますけどね、何となくの予感として。日本のCAD鉄界隈は投資の元を取ろうとするのかパブリックドメインにしようというような発想は極めて少なくて、メーカー志向ばっかなんだよな。そんで、おっそろしい値段ふっかけて売っている人が多いという。いや、だからレッシグ教授のフリーソサエティって考え方があるだろうにと。あれ、なんていうんでしたっけ。CCだったかな。あ、思い出したクリエイティブ・コモンズだ。海外のCADなりSTLデータのマーケットだとCC指定で配布されてるのがそれなりにあったりするけど、何か日本人が絡む車両は課金がめちゃ高い(それって、あなたの感想ですよね? はい、そうです。ぱっと見の第一印象です)。

 

この車両がキハ81の元だと言われてますが、私はもろに小田急のロマンスカーじゃないかと思います。V11.5はボンネット型という形式に則ったものではないと思えます。エンジンの置き場所からたまたまああいうデザインになっていってるだけかと。ロマンスカーはエンジンを先頭部に置く必要がないので、フォルムだけ真似して、空いた空間をそっくり展望室にしている、そんな感じに見えるんですが(展望室アイディアはイタリア車からもらっている)。以上、素人の初見ですが、ビギナーズラックが当たってることもあるかもしれません(って、お前の指摘は全部ハズレてるってか!?)。