お目汚しの他作ペーパー車両などのご紹介でしたが、昨年春に入手していたジャンク車両をチェックしてみました。
トミックスさんのHO香港製12系客車です。系と形はどう違うんだとか、今頃気になってはいます。多分、間違って記事書いてた予感もしますね。残念ですが所詮このブログの投稿主はその程度の吹けば飛ぶような存在であります。
妻面のディテールもあって、やはりプラスチックはディテール表現に有利と思いました。同じことを真鍮工作でやると職人芸になって値段が跳ね上がるのだろう(高級腕時計クラスだもんな、あんなの買えねーよ)。
これもジャンクまとめ買いで箱にどっさり(昨年末のよりは小規模でしたが)で、電機と客車が2組入ってまして、それに一応動作したパワーパックと線路。ですから、これでもまだ1/4の車両紹介にすぎません。
12系客車で、オハ12が2両、スハフ12が1両という布陣でした。これを電気機関車で引いたら、それなりに編成できそうな気も。あ、スハフがもう1つ必要なのかな?
ざっと見、改善すべき点は次のとおりでした。
1)オハ12 127が2両(なぜか同一番号)。デカールの新規調達か(自作?)、それとも127を消して12にするのが楽か
2)窓ガラスのプラパーツが経年変化のためか濁っている(室内が見えにくい)
3)側板の板厚が厚めの分、窓ガラスが奥に引っ込んでしまっている
4)スハフ12の顔の貫通扉の取手の位置が白帯と重なっている(実際はもっと上の運転台窓寄り)
5)側板の通気フィンのような部分(この前名前を覚えた気もするがもう失念)が省略
6)乗降ドア両脇の手すりが省略、実際と違う外枠の表現のみ
7)乗降ドアの取り付け位置がもっと室内側の深い位置にあるべき
8)分散型クーラーの溝の形状がやや違うように思う
9)カプラーは台車一体型でスハフの顔側もこれだとちょっとカッコが悪い
10)屋根のグレー塗装が擦れて剥がれ、下地の青が見えている
11)Hゴム表現の塗装がはみ出しているところあり
12)側板の床よりに穴が空いている箇所が左右合計4箇所あり、何かと思ったら、車体の固定用の穴だった。全体再塗装になるかもしれないが、埋めた方が良いとは思う
13)分解すると室内表現があり、クロスシートはけばけばしい黄色一色だった(実車に乗ったことはないが実物とは絶対違うと思う)
14)窓ガラスは1mm厚程度の透明プラスチックが車体の内側形状に合わせて囲いのようになっていた。均等に力をかけて引くと外れた。窓ガラスの曇りは単なる埃などの汚れだったようで清掃可能
15)この窓ガラス部分に透明アクリルでも接着できればガラスの奥に引っ込んでいる状況が改善できるけれども…。下側は奥まっていても良いが、上は側板とほぼ一体の位置だと思われる(実車写真を見てもやはりそうなっている)
16)側板の床部分にあるホース?穴のようなものが省略されている(省略しても良いかと思う)
17)室内灯なし
18)ボディの室内側の色が青プラの元の色だとすれば、青の塗装はしてある模様。傷埋めや取り付け穴埋めでやはり再塗装にはなっていきそう
19)スハフの顔のおでこのカーブが実車とは異なる。全体的に薄い。もう少し盛り上がって見える
20)この室内の椅子は採寸や「おゆぷら」で型取りして使えたらいいと思う
21)スハフのベンチレーターが1つ欠品(どげんかせんといかん、おゆぷら複製?)
22)白帯がやや薄くなっている
23)テールライトは車体と同じプラ材質が隆起しているのみの表現(かなり尖った形で実物と違う)。削って穴あけしてLED点灯したい
24)白帯2本ともやや細い気がする
ということで、メーカー製と言えども、やはり色々難点はあるようですね。このままでも良いけども。厳密に見ていくとやっぱ色々あって、コストと価格設定のせめぎ合いの中、妥協で生まれてくるのが工業製品なんだと思います。
この車両でどんな遊びができるか編成を調べてみたら、急行型としてかなり重宝されてたようで、非常に使い勝手が良さそう。引っ張る機関車は追ってご紹介(通電確認すらしてないのが、いくつかあります)。編成例見て、この3両に追加してあったら良いと思われる車両は次みたいです。
・先頭車に新聞輸送のニーズのためか荷物車を置く例がある:マニ37、スニ41
・他にあると良い同系車両:オハフ13(スハフ12と外見はほとんど変わらないように見えるが)、寝台車のオハネフ12
・他系列車両:オハネ25、オハネフ25
オハネ25とかはみんな大好きアリイのイージーキットの範疇なので、あっちの入手済み車両確認してみたら、見事に含まれてませんでした。カニだけでなくオロネ25も2両ずつあった。いらんもんばっか落札した結果になってた(大量だったし、品名なんかないから福袋状態だったし、そもそも車両知識もないので、入手してからあーでもないこーでもないと調べてる有様だしね)。
しゃーない、しゃーない。「ロ」は急行には不要ということなんでしょうね、多分。オハネ25とオハネフ25くらい、他のアリイの車両のサイズとちょっとした図面から、作れるんではないか、などとここは楽観しておきましょう。
今回はレビュー後にどうしても気になる部分から修繕作業を初めてしまいました。最初に全体写真撮っておくの忘れてましたね。もう、スハフは開腹しちゃった。
テールランプも穴開けるつもりなので右側からカッターナイフで削ってしまいました。左に残ってる方、肉眼だと何か微妙に尖ってるんですよ。こんなに飛び出てないと思う。それと、乗降扉が奥まってなさすぎ。えっと、これをお前開閉式でとか考えてるの? いや、ちょっと後回しです。でも、そういう2次改造も意図して内装作らないといかんなぁ、とは思ってます。
このNゲージ式の床からパカっと開腹する方法、私はあまり好きではないですね。既に爪いくつか折れてしまいましたし。やっぱねじ止め式に変えたい。今後、何回も開腹するように作った方が良いと思う。
後ろに黄色いのが写ってしまったましたが、何とスハフ12の椅子の数が変だったのです。開けて初めてわかったけど、後妻板の近くまで黄色い椅子が伸びてました。いくらなんでも、そりゃおかしいと気がつきました。ここは居室と仕切られてる部分なわけで。そういう仕切りも作らないと。
ですので、黄色の椅子、クロスシートを左右1組ずつ削除して終端のシングルを貼るようにしました。ダイソーの700円ミニルーターと円盤カッターで切ったけれど、意外にキレイな削り跡でした。上の方に見えてるのがカッターでギコギコやって切った方。充電池が減ってて、力弱いのが逆に良かったのかも。一挙にはきれないので小出しに何回も傷づけていくと切れる感じです。
上の写真の右の黒いカスは、この黄色い椅子パーツを床に付けているプラスチック熱溶解跡です。これを削って黄色いパーツ全部外してから切ろうとしてたけれども、外れなかった。
少し力を入れて引っ張ったら外れそうな感触があったので、黄色い部分は一度全部外すことにしました。ゴム系で接着されてたから剥がれなかった。やっぱゴム系か。
私なんかもう適当に屋根上のベンチにプラモ用のセメント使って着けちゃってます。適当だなぁ。さて、黄色椅子どうやって接着しましょう。ゴム系接着剤買うべきか、瞬着に変えるか。うーん、プラ板かましてセメントで固定しちゃおう(多分)。接着面が金属とプラだからゴムになってただけでしょう。車体、屋根、床はプラモ用で大丈夫なのではないか(自己責任でお願いします)。
黄色のパーツの下に重りの板が入ってました。このアンカー錆がマイクロエースクオリティらしいです(動画でそう言っている人がいました)。あら、これ有井じゃなくてトミーだったな。アリーのブルトレも横に置きながら作業しているので、もうごっちゃごちゃ。
錆落としたら、念の為塗装しましょうかね。さらに、下には絶縁用にテープか紙を貼ります。おそらく配線用の薄い銅板なりがこの下に来るようになると思われます。
屋根と車体は既に固定されているので、やはり床板と車体は着脱式にしたい。台車の固定方法も変更するかも。穴に押し込んで、プラの突起で抜けないようになっている。



