銀釜とかいうマニアっぽい用語は他の方に譲ると致しまして(所詮私は部外者ゆえ)、今回落札の車両としては最後の品になります。

 

これ、私は九州の門司港駅の博物館で顔だけ切断の車両を昨年春にしこたま撮影してきました。その時にEF30という形式名を把握していたかというと、そんなことは決してありません。何か銀色の電機程度の認識でした。運転席も何枚も写真撮ってました。念の為。それが役にたつのかもしれないけれど、そもそも論として、この他作ペーパーモデルも…。

 

車両の知識もにわか仕込みで形式名調べるために色々と勉強。ブルトレを交流区間となった九州島に走らせるために交直両用の電気機関車が必要となり作られたものということで、これまで散々、新台(追記:間違い、寝台)客車とかがあったので、あれと関係する車両というつながりであることはわかりました。ですから、九州の博物館に置かれていたわけです(今頃知って何やってんだか。私の目的はC59 1と駅メモという糞(金がかかる)アプリと関係する581系でした)。

 

ということで、この車両も修復できたら良いですが、それは随分と長い道のりになりそうです。殆ど全部やり直しに近いのではないだろうか。いつもながら、チャレンジ精神はすごいのだけれど。窓抜き課題に加え、ひさしとか、コルゲート板の造作など工作の腕の見せ所ポイントが多すぎるような。

 

コルゲート板。これのネタは私の想像ですが、荷造り用の梱包材みたいなのにこういうのがあった気がします。紙製のテープ状のやつです。かなり丈夫なやつ。最近はもうプラスチック製のバンドに置き換わってしまったけれど。あれ名称なんていうんですかね。結構重い荷物のバンドに使われていたかと思いますが。それをコルゲートに見立てて貼ってあるだけなのですが。うーん。どうなんすかね。

 

その他大きな問題としてはEF形式な癖に、台車が2組しかないです。動輪6組ないです。これじゃED30です。そして、手書きの形式銘板があるのですが、30 31とだけ書いてある。EFじゃない設定にしたから省略したんじゃないだろうか(想像ですが)。うーん。そして、実写(実車が正解)は22号機までしか製造されていないようなので、31なる車体は空想上のものです。「(ED)30 31」というのはそういう意味が込められているのかも。

 

これも、多分に自由形的発想で作られているのかもしれませんね。

 

さて、非常に面倒なことになりそうなEF30?ですが、どうしたら良いか、ちょっと決めかねますね。そりゃ、ブルトレに機回しする遊びは楽しめそうだけれども。あ、電気機関車(モーター付き)なのに全然動作確認してませんね。私としては別に動くことを期待していないからだったのですが。これまでの電気機関車は2両ともインサイドギア方式でモーターが入っていましたので、この車両を確認しようとしたら、何とこれには動力化パーツは一切入ってませんでした。どうりで軽いわけだ。なぜディスプレイモデルなんだろうか。モーターはブルトレ牽引してきた車両に任せたためだろうか。機回しなんてやらずに、ただEF65なりの前に連結しただけだったとか?(追記:ここちょっと鉄道知識のないヤツがさらっと適当なこと言ってる感じがするなぁ)

 

謎仕様ですね(いや、謎はお前の頭だろと)。

 

以下入手時レビューしました。

1)屋根が激しく潰れている。なぜこうなってしまったのか理由不明(屋根だけ潰れているのが不思議。ここまで潰れて車体が損傷していないのが不思議)

2)屋根上の金属ワイヤーは糸が貼ってあるだけ。屋根と同じ銀色塗装、その他碍子みたいなやつも全部銀色一色

3)銀色のせいか、汚れがものすごく目立つ

4)顔の作り方が雑

5)パンタにバネが付いているが動きがやや変

6)屋根上の碍子?は碍子っぽい形状だが実写とはやはり異なる(何かを流用したらしいが)

7)ライトは何かボールのような丸い物体がハマっている

8)乗務員ドアや正面の手すりが一部欠品している(穴すら無いので1本しか付いていない。誘導員用の手すりも1箇所のみ、合計4箇所あると思うが)。そもそも論として手すりが曲がっているし、EF65と同じで深過ぎる

9)他の電気機関車の工作と違い乗務員ドアがちゃんと表現されているが、作りが今ひとつ(他の2両は筋彫りさえもなく省略されていたが、これは2枚の紙で立体的に作っている)

10)相変わらず、窓抜きに課題あり

11)車体が正面から見て片一方に膨らんでいる(直線が出ていない)

12)床と車体が接着されて取り外しができない

13)テールランプは手書きで赤く塗ったのみ

14)運転席下に手すりの横棒は不要なのではないか

15)テールランプの位置とステップの位置が逆だった(テールが上でステップが下、しかもステップ位置が高過ぎる)

 

細かく見ると、もっと課題はあるような気がします。

 

コルゲート表現もあるし、ペーパーモデルとしてはそもそも難易度高いと思いますが、出来栄えとしてはかなり良く無いです。どうしたら良いか、非常に頭の痛い車両です。九州入りしてからは、さらに赤い電気機関車に交代して終点まで行ったのですが、それは含まれていませんでした。

 

コルゲートは紙の梱包バンドをそのまま貼っただけでは実写と違いますよね。突起と平らな部分が交互に出てくるので、現状では突起と隙間、突起と隙間の繰り返しです。1本ずつバラして等間隔に置いていけば「らしくなる」のでしょうかね。頭痛いですね。これは。とりあえず収納用の箱でも作ろうかなと思ったけれど、箱を作る気はなくなりましたね。

 

追記:おっと、その他オマケ商品として、以下のようなものがありました。

直線・曲線の線路と、ポイント切り替えの部品のみ(ポイント線路はなし)です。これどうやって配線するか全くわかりません。したがって動作確認もへったくれもありません。