形式の調査
編成を調べて形式を特定したいのですが、中間車といっても、モハ、サハ、サロ、サハシぐらいしかなく、乗降扉が左右両端に配置されているものがどうしても探せません。455以外にも「まつしま」に充当されたものがあるってことでしょうかね。453、451、457? わからん。
サハシでないことは明確。目前にあるこちらの車両は単純に等間隔で窓が並ぶが、普通車と食堂車でサハシなんだから、ハとシが繋がっているような配置になっているはず。また、サロでないことはグリーン車でクロスシートのボックスにパノラマウィンドウみたいな広いのが付いているから、これでもない。するとモハかサハしかない。しかも、まつしまの編成にはサハなんて使われてないよう。
で、画像をいくら探してもそれとは全く似ていない。乗降ドアが両端(妻面)に寄っている。つまりドアの開閉向きが左右で逆という配置です。うーん。これ、開閉式ドアの実験車両にしようかなと、出来もしないのに無理しようとしていたけれども、余計面倒なので、やめましょうかね(まぁ、数年かかりそうだけれども、私がやったら。YouTubeで開閉式ドアの動画あるけれども、あの方、最初は作り方教えますみたいなこと言ってたと思ったけど、その気はないみたい。他人の動画の感想記事なんかも実はやってみたいんですけど)。両開きでなく1枚ドアだから、楽かなと思ったけれど、向きが逆となると、両開きとはまた違う方法でメカを作らないとならん。うーん。
歪み修正のため切断
それはさておき、急に改造意欲が出て、歪み修正のため切断を行いました。カッターでじっくり切ろうとやってましたが、最終的にはハサミも使ってざっくり。切った跡を瞬間接着剤という名のパテで埋めたら金属製のやすりでならせるかと思い(不思議とダンボールにはこの技が通用するんです。YouTubeで見て自分もやってみたら、できたんです)、研磨してみたけど、何か乾かす時間が短すぎたためか、紙がほつれてしまった(中央参照、非常に見えにくいけど)。上に見えるのはEF65の正面分解したものです(これを再利用するつもりではいます)。
で、ここで妙なことを発見。どうも側板は紙が2枚貼り合わされていたようで、カットとやすりがけのせいで接着が緩んだのか、2つに分かれ始め、ちょっと力を入れたらすぐに剥がれてしまいました(上の写真、左下参照)。なんじゃこれ。同じものが2枚貼り合わされていたのか。そうしたら、「あら、これ2枚になったってことは、中間車もう1両できるってこと?」とそれはそれはもう有頂天になって、もう一方の未切断の側板も切断して、切り口から剥がせないか探ってみたい衝動が抑えられず、こちらもざっくりカット。
ところが、こちらは2枚に分かれるのではなく3枚にしかなりそうにない。しかもかなり薄い。せっかくのプレスで作られた窓枠の凹凸が壊れてしまったら、元も子もない。残念ながらこちらをこれ以上剥がすのは中止。
切断前の車体の側板の長さは242mmと計測できました。切断したものは240.5mmくらいですかね。1.5mmの帯作ってそれで接合。パテ塗り、サフで塞いで、ヒノキ棒で補強するので問題はないはず。
しかし、全く同じ薄い紙が2枚貼り合わされているのはなぜか。わかりませんね。それならば裏にケント紙で作った側板を貼れば、マジで中間車2両できちゃうような。もう一方の側板はゼロベースで作らないとなりませんが。何か薄い紙2枚とケント紙で同じ厚みになりますかね。いよいよ、60歳越えて久しぶりのペーパー窓抜きチャレンジのお時間が近づいてきましたかね(正確に言うと嘘でBトレの路面電車を改造複製できないかやってみたことあるのですが、Nサイズは小さすぎて頓挫でした)。昔は物差しと鉛筆で紙にケガキやってたけれど、今はスキャナで元の側板そっくりコピペしたものをちょっと加工して印刷したら、よっぽど正確なものが簡単に出来る(はず、やってみたら難しいかもしれないけれど)。
窓抜き済みのキットにドア抜き?
やっぱ、もうヤケクソでこれは開閉式ドアの実験車両にしちゃいましょうかね。紙へのプレスが強すぎて、ドアが抜けそうな箇所があるので、そこは比較的楽にドア抜きが出来るような気もします。くり抜いたドアを再利用するとすれば、収納側に引っ込む部分へとサイズを少し足さないとなりませんが(それで強度的に耐えられるの?という疑問も)。紙プレスでドアの引っ込み具合が表現されているだけなので、かなり薄い側板の表現になっているのも、まぁ、何というかNゲージのコンテナに感じたみたいな加工なので、ちょっと違うかなぁ、という感想は持つので。ドア抜いてしまってから、後先考えますかね。例えば、ヒノキの棒の側板補強材の入れ方も工夫しないとドア開閉メカが挿入できません。うーん、非常に悩ましい。出来るかどうかわかんないけど、この作業自体が楽しいと私は思うんですが。元車がどれほどゴミのように見えても、こうやって再生したものは私が投入した時間や気持ちが詰まっているので、もうそう簡単には捨てられません。
ペーパーキットなので、私自身の窓抜き課題を解決せずとも、車両の形に持っていきやすいので、急転直下、この455系らしき車両の補修に着手してしまいました。どうなることやら。


