まだ続くのかよ、とそろそろ苦情が来そうですが、ここからが本当はメイン料理かもしれませんよ。なんちゃって〜。

 

何おちゃらけてんだよ。いや、これ見たらそう思うと思いますよ。ヤフオクの出品写真ではよくわからなかったけど、実際近くで見ると、言葉を無くします。工作精度良くないです。自作っぽいなとは思っていましたが、まさかここまでとは。金属が錆や汚れで無惨になってるだけだったらいいなぁ、みたいな甘い考えでした。

 

EF65は動力パーツの重さに耐えられずボディが崩壊してしまっています。もうちょい内部に補強材料を入れてくれないと。窓抜きのまずさなども相変わらずすごいです。が、努力賞というか、作りたいという熱意はすごいなと思います。それにヘッドマークついていていて愛情を感じる。

 

これまで客車がズラーっと出てきて、最後に日本初ステンレス車と交直流急行型とか、何となく日本のどの地域の人が何を思ってこの車両達を揃えていたか、わかりますよね。

 

一応、入手時レビュー。

1)一番の問題は既出のとおりで、モーターやアンカーの重みにペーパーボディが耐えられず崩壊していること(手で持って眺めているだけでどんどん崩れていきます。完全崩壊間近)

2)ペーパー車体の破れ、接着外れ

3)刷毛塗り塗装故の不均一、凹凸、ムラ

4)正面の窓下の手すり表現(銅線、真鍮線?)があり、ディテール意識していることはわかるが組み付けに難がある(車体表面から浮かせすぎだろう。もう少し短い距離のはず。却って破損しやすくなっている感じ)

5)運転台の窓ガラス表現は正面の平らな部分のみ、熱で炙って曲げるべき部分がない(風の吹き晒し状態)。何となくセロテープが残っているので、もしかしたらこれで窓ガラスのR加工としているのかもしれない

6)正面から屋根へと続くR部分、が一方は欠損、もう一方はペーパー製で表現されているが歪みが大きい(ここは完全にやり直し必要)

7)塗装は模型用塗料でないのかもしれず、滲み、濁り、禿げかかりなど状態が劣悪

8)台車が国電や客車用のものを代用して、EF65っぽくなるように紙で改造してある(接着剤が剥がれ、崩壊状態だけれど)

9)スカートとかスノープラウの現状はほぼ崩壊、薄い紙貼ってあるだけのため

10)ヘッドマークだが、一面はあさかぜ、もう一面はみずほ(20系客車は「さくら」が付いてたけど??、謎仕様ですね、他にも分けて出品されてたんでしょうか?)

 

補修は諦めていますが、怖いものやりたさっていう感覚がありやなしや。現実的には台車を使える部品として活用するということになりそうですが、一体何用の台車なんだろう。この際、「ペーパー車体で電気機関車を作った際の骨組み製作」みたいな実験のためやってみる価値はあるかもしれません。重い部品を軽くするにはどうすべきか考えるのも面白いかも。

 

うーん。悩ましい。

 

持ち主さんは何歳くらいにこれらを作られたんでしょうね。これまで紹介した車両には、台車とかパンタがあるのもあるので、それなりに模型やでパーツ買ったりしてたはず。中学生くらいだと想像するんですが。だから、私が鉄道模型を最初にやっていた頃と被ります(もしかして、小学生高学年からだったりしたら、同じです)。ブルトレを引いてる姿に憧れてたんだろうなぁ。怖いもの知らずのチャレンジ精神、とにかく形にするという意欲が伝わる。私のように構想ばっかりで、まだ一両も修復終了してないくせに、ああだこうだと言ってるのより、よっぼど勇気がありますよね。いや、昔は私も下手は下手なりに一応完成みたいな所まで157系もキハ181もいってたんです。キハ181は2両しかなかったけど、レベル社の簡易スプレー(普通のプラモデル用塗料を吹き付け塗装する(スプレー缶のみ別売になっていた))で特急色に塗って中学2年か3年時の夏休みの工作の宿題かなんかにしてたかと。部分的に未完のところはあったけれども。

 

 

そして、また散財しまして、「EF65-1000番台の真鍮製ボディだけ」というのを落札してしまいました。それで、この紙他作品と並べてみたら、結構サイズは正確だった。若干違うけれども、全然デタラメにやっているわけではないということがわかりました。これ、活用しましょうかね。台車部分をどうするか考えないといけないけれども。ニコイチじゃなくて2個2個でやりたい。真鍮製の1000番台とペーパー製の、おっとこっちは何番台なんでしょうか。1000じゃないことは私にもわかります(貫通扉ではないから)。0と500はどう違うですかね(ここらが私の鉄道知識の限界です、知らんものは知らんです)。

 

そんなことを迷っているうちに、さらに散財してしまった?!((2)へ続く、多分)