T.K.K.の文字があるので、東急のステンレス車両と思われます。チャレンジ精神はすごい。最初、5200系かと思ったら、よく見たらマジックで7005の文字が。7000系だった。

 

側板の波板状の加工(専門用語ではコルゲート板というらしい)を「アルミ箔」で表現している。成功しているとは言い難いけれども。アルミ箔に筋を付けて、それを貼っているよう。アイディア即実行みたいな潔さ。これで本物らしく見せられたら、すごいですよね。うーん。ちょっと実物を詳しく知らないので(東急時代に乗ってたとは思うけれども記憶がなく、弘南鉄道とか地方で乗ってるはず)、何とも評価できないけれど、このくらいの薄い筋の方が近いのでしょうか。実物はもっと湾曲した溝に見えると思うのだけれど。細い真鍮線か何かを紙に何本も貼って、その上からアルミホイルを貼った感じに近いでしょうかね。

 

このようなステンレスとかアルミの表現が自在できると、今の通勤型車両のディテールがものすごいアップできると思います。Nゲージのメーカーは塗装で塗り分けていると思いますが。いい方法ないすかね。ちょっと調べますかね。アルミホイル、アルミテープ、薄いアルミ板などでしょうか。薄いアルミ板を頑張ってやすりで磨いたら、ヘアライン加工みたいになるんすかね。

 

ただ、補修作業の優先順位はものすごく低いです。東急、小田急、京王、京急にはあまり興味がないからです。小田急9000系なんて小学生の頃は超絶のカッコよさでしたが、1編成作っても、他の車両と浮きまくるような。敢えて私鉄車両を作るとすれば、東武か京成になるかと。地元千葉県にはこだわってます。西武グループは車両の払い下げ先に興味がありまして。三岐鉄道と流山電鉄。三岐鉄道はHOナローで北勢線ごっこがやりたいですね。

 

でも、意外とこの車両、いじってみたくなる気も。寸法がどれだけ正確なんでしょうか。調べないとならんです。

 

一応、初見のダメ出しやっておきます。

1)ペーパールーフ屋根の凹み、歪み(かなりつぶれている)

2)パンタグラフの台部分が紙製でパンタを固定する穴が破れている

3)分散クーラー(7700が冷房改造だから単なるベンチレーターか?)が紙製で破損あり、屋根の凹みでこれもガタガタ

4)パンタにバネなく、開いても固定されない。傾いてくる

5)床下、床板ともにバルサ材(ついていればいいかもしれないけれど)、分厚過ぎて内装表現などには邪魔か?

6)窓抜きにズレあり。大きく長方形に抜いて、細い帯で縦横の枠を作っている

7)先頭のカプラー欠品

8)台車なし

9)開腹して見たら、屋根の丸め工作が無いよう

10)床板を支える桧棒が、5x4mm程度で太すぎる

11)当然、内装表現なし

12)屋根に登るため?のステップを正面向かって右に付けるのが、ディテール工作の第一歩か

13)正面の形がよく見るとかなり違う

 

試しにカツミの製品をウェブで見ると、顔の貫通扉はかなり奥まって設置されているのに、張り出している板(専門用語では三面折妻というらしい)に裏から直付けされている。客車の乗降扉みたいに少し引っ込んだスペースが必要。すると、運転台全体の構造も理解しないと作れないのかも。

 

屋根板はR3,450mmの単純曲線、という情報があったので、これはヒントになりそう。側板とか、まぁ完全やり直しではないか。全幅2800、全長18000、全高3,790 - 4,000(パンタ折り畳み高さ、つまり車体のみの高さは3790で良いのかな)、床面高さ1,125mm、台車PIII-701(TS-701)、パンタPT-43B。

 

Wikipediaだけで以上の情報が得られたので、車体の寸法を1/80実寸大でパワポででも描いて、真鍮キットの製品説明に色々な画像があったで、それをレイヤーで重ねていくと簡易図面みたいなのができるかも。それ印刷したら、割と簡単に1両組めるかも。かもね、かもね、そうかもね。

 

屋根の丸みが曲線1発なので、ペーパールーフ入門とすれば、最もハードルの低い車両という気がします。私、ペーパールーフで車両作ったこと、ないです(おはずかしながら、当時言葉は知ってましたが)。「屋根板は桧」の時代の人でした。だから、色々と、その辺も雑誌とれいんのキハ40とか用意してあるんですが、勉強・練習のために。これがまた汚部屋で神隠しにあって、しばらく発見できなかったのですが、ようやく3年ぶりくらいに発掘しました。ただ、雑誌付録の型紙がもったいなくて使えないんですけど。あれ、プリンターでコピーして練習がてら、やってみるのがいいんでしょうか。

 

今年はいくつかの車両の整備を走行できるまでに持っていくこと、モジュールレイアウトの実験線開通くらいまでいけたらいいなと。遅いペースだこと。