水抜き剤がうまくいかなかったので諦めてブレーキフルード(フリュイド、どっち?)で再挑戦しました。

 

結果、大成功!

 

真夜中過ぎに漬け込んで、朝10時ごろ起きて、「少し液に色が着いているかな」という変化でしたが、古歯ブラシで擦ってみたら、落ちました。500ml缶1本分に漬け込んでいるので液量的にはやや少なめだと思います。タッパーが車両より若干大きいので全部車体を隠せていない。HOサイズにぴったりの容器を探してこないとなりませんね。

 

駅に着けて液に漬けてあった面はすぐに剥がれていきます。裏返して、またしばらく漬け込んで歯ブラシで擦れば完了ですね。下の写真だとベージュが見えているのが、漬けてあった部分です。こすると銀色の屋根塗料が溶けていきます。

 

使用したブレーキ液はモリグリーンブレーキフルード BF-3というやつで税込800〜900円だったかと。BF-3と4があってどう違うのかわかりませんが、BF-3の方が安いのでそちらを書いました。4だと1500〜2000円に近い値段に跳ね上がりますね。本来目的には優れた効能があるのでしょうけど。そんなら塗料剥がし液と値段変わらないような。容量が多いけど。500ml vs 300mlみたいな。

 

剥がしてみて思ったのは、このエンドウ模型、車体全てが真鍮製ではなかったみたいですね。床板を車体に付けるステーというんですか、8mm程度の幅の平板、これはブラスです。あとは妻面と正面、これも金色なんでブラス。ところが側面は銀色です(一番上の写真でも確認可能。銀色してますよね)。この材質なんだろう。最近はロストワークスという聞いたことのない材質があるみたいですが、半世紀前の製品にそんなのが使われているわけもないので、普通の鉄か、ブリキ?のどちらかだろう。コスト的なもんからこうしているんだろうか。

 

ここでブリキをググりましたよ。大人ですもの(じぃさんだけど)。鉄にスズを混ぜた合金、表面処理。鉄のサビ防止のために使われているってことらしい。オランダ語で薄い鉄板って意味だった。勉強になるねぇ〜。

 

もしかしたら、屋根は金色していたので、ここは真鍮だったのかも(もう、漬け込んでフタしちゃったんで確認めんどー)。すると、側板のみが違う材質になってるのかも。理由があるんでしょうが、私には分かりませんね。

 

とにかく、古いエンドウ製のHO車両の塗装は「水抜き剤」(IPA=イソプロピルアルコール)では剥がれず、ブレーキフルードBF-3(グリコエーテル系とそのホウ酸エステル混合物)では塗装剥離できました。水抜き剤でも歯ブラシでちゃんと擦ったんですけど。

 

水抜き剤は100均の茶漉しフィルターで回収しましたので、他の材料にも使用してみたいと思います。と書きつつ、「材料」というのはおそらく間違いで、「塗料」の方だろ、という指摘があるかと思います。そりゃそうですね。塗られている素材の違いではなく、塗ってある塗料の違いが水抜き剤で剥がれる、剥がれないの違いの原因なのでしょう。まぁ、何で落ちるかという原理的なものは全くわかってないですけどね。

 

その他に剥離したい模型はカツミのC59 1号機と、自分の作ったペーパー製の旧型国電と157系、キハ181ですね。紙に使うと接着剤とかも溶けるんだろうか。そこがちょっと心配ではあるんですが、人柱的にやるしかないですかね。157系は小学6年くらいの作品なので、カッターナイフの使い方が結構下手でしたから、本当は廃車にすべきなんでしょうけど。

 

刃物使うの下手だったなぁ。ゴム版画って図工の時間にやらされるじゃないですか。あれで毎回、彫刻刀で血流してましたよ、なぜか。小学生の時はやってたボンナイフってのがあって、あれでも結構指切りましたね。切るつもりはないんですが、滑らせて出血してしまう・カッター苦手なんだな。多分。数年前にもデザインナイフをソファの上に転がしてしまって気が付かずに腕で触れて出血して、身体中から血が引くような恐怖感を味わいました。「やばいよ、これで動脈切ってたら死んでた?」なんて思って、こりゃ部屋綺麗にして、ちゃんとした作業机でやらないとダメだなと反省したわけです。と、気づいても汚部屋から脱出できはしないのですが。とにかく、本棚切断プロジェクトを完了させないと、リビングの整理ができない。

 

(追記)

よく考えてみれば当たり前のことですが、観察したことを書きます。漬けておくと塗膜の薄い部分が先に溶けていきます。ですから写真のようになっているわけです。ベージュを塗ってから朱色を塗ってあるわけで。

上のような状態でもどんどんと歯ブラシで擦れば朱色の部分も剥がれます。

あと、時間が経つと側面の素材も真鍮っぽく見えてきますね。これはそういうものなんですかね。酸化が始まってこういう色になるんでしょうか。それでも妻面とか8mmの平帯材は最初っから金色してました。屋根の部分が残ってます。ベージュ、朱色、グレーと3つの塗膜があるからですね。