時々、物欲に駆られてヤフオクでほとんどゴミのようなジャンク品HO鉄道模型を買っています。それでだいぶ手持ちの車両や線路が増えてきてはいます。

 

そもそもの出会いは、小学生時代に父親の会社の記念品で一式来たカツミの金属道床のセットとC59 1号機でした。そして、母親にねだって買ってもらった気動車1両。小中学生時代に自作したペーパー製の国鉄車両が数両(キハ181と157系あまぎの先頭車と中間車)。そこら辺までが私の鉄道模型入門期です。モーターとかセレン整流器とか一丁前に用意していました。麦球は配線が根元から折れてどうも使えそうにないです。基本のエンドレスぐるぐるしかやったことのないレベルでした。レイアウトを作りたいという妄想は膨らませていましたが、スペース的にどうしようもありませんでした。HOなので自分の布団より大きなサイズのものが自室にあるという状況は相当に無理がありました。最初に自作したペーパー車両は中央線の103系だったかと思います。あまりに下手で後に廃車となりました。さらに、ボンネット型の特急151系。先頭車ボンネットはバルサ材を削って何とかやろうとしていました。これもリアルでないため廃車にしました。

 

再入門期と位置付けしている30代半ば、気分転換で昔やった趣味を掘り起こしてみた。その時作ったのが旧型国電のモハ40。これが自作で唯一塗装まで完了しているモデルです。小中学生時代のペーパー製車両は当時は塗装済みでしたが、再入門の時期に気に入らなくなり、サーフェーサーならぬ普通の白ペンキで塗りつぶしてしまっています。というのも、この再入門時の成果というべきものが「塗装」で下塗りをなん度も繰り返してはやすりがけするという工程の結果、紙とは思えない質感に変貌させることが出来ました。これで調子を良くしたのか、最終仕上げはスプレー缶で仕上げようということでやった結果は、おそらく塗装の悪い見本の典型例、「厚塗り」による工作面の変形。塗料で細部が全部丸潰れしてしまっています。それでも、一部の表面だけは素晴らしく(自惚れというやつ)、眺めていて楽しい。いいところもあれば反省点もある、そんな出来でした。ということで、古い自作車両も塗装をやり直してみようという思いが去来していたようです。この頃の問題点の一つにパワーパックが紛失したということで、動かすということすらできませんでした。引っ越しを何度かするうちに紛失してしまうものなのです。実家のどこかにあるはずでしたが、遂に見つかりませんでした。なぜ、新しいパワーパックを買わなかったのか不思議ですが、車両製作で満足していたようです。当時、レイアウトという発想はありませんでした。

 

その後だいぶ放置し(それでも、さすがに手間をかけた車両たちを捨てることはしませんでした。自分の時間を捨てるような気持ちになります)、ここ数年間でまた情熱が戻って来て、今に至っているという感じです。

 

現有の車両を整理してみます。

1)SL C59 1(カツミ模型、廉価版のダイヤモンドシリーズっぽい。プラ部品多数):小学生の頃、タンスから落下させて動作不能に。中学生の頃に修復を試みるも失敗。→現在、分解状態で車輪の動作を確認済み(小中学生の頃よりは進歩した!)

2)キハユニ18(エンドウ製):箱にはキハ17とあり、自分もそうだと思い込んでいたが、郵便車っぽい部分があるのは明白。エンドウからセットで出ていたので、車両特定は比較的簡単なはずが、かなり遠回りしてようやく判明。一時期はキハユニ26かと思っていた。動作品。

3)クハ157、モハ157(自作):小学生時代。当時は先頭車の顔は真鍮製で別売りされているので、かっこいい車両をHOで自作する道は結構敷かれていました。塗装は刷毛塗りでかなり下手だった覚えが。さらに窓抜きという私にとって永遠の課題があり、近くでは人に見せられません。現在、白塗り状態。モーターは動きます。

4)キハ181 2両(自作):中学生なので少しは工作技術は良くなったが、やはり、窓抜きが下手。塗装は簡易のスプレーセットを買って、瓶詰めの塗料をセットするとスプレー缶の部分からエアーが出て、刷毛塗りの雑さから脱却。それでも、再入門時の塗装レベルには及ばないので、塗り直し決定。現在、これも白塗り状態。先頭車2つで動力化はしておらず、夏休みの工作の宿題とした記憶が。

5)モハ40(自作):天賞堂の動力を組み込んでいて、これも動作可能。パンタグラフが破損。スプリング部分が外れて戻せず。非常に細くて細かいパーツです。

 

ここ2年程度で仕込んだジャンク中古購入車両が以下です。

6)貨車4両:ワム、カ、レ、緩急車。

7)DD51(エンドウ?):ダイキャスト製でやたら重い。未塗装。細かい凹凸部分にうまく塗装できるのか、ちょっと不安。確か、なぜかモーターの動作は未チェック。

8)EF58(TOMIX):Made in Hong Kongとあった。カプラーが台車組み込みでNゲージのような作り。もちろんオールプラスチック製。車輪の回転は確認した。

9)12系客車(TOMIX):8と一緒に入手。リマの線路やパワーパック、外国車両も込みでちょっと高かったがまとめ買い。室内灯とかそういうものはないよう。

10)フランス国鉄 BB 15001(LIMA):モーター動作不能。プラ製。

11)客車2両(LIMA):詳細不明、要調査。

12)客車3両(Fleishmann):深緑の車体、詳細不明、要調査。少し短いので、もしかしたら車両の長さは別縮尺かも。

13)クハネ581(カツミ):塗装の状態かなり悪い。再塗装必要。同じもの、さらには編成一式をペーパーで複製するつもり

14)オリエント急行プルマン車(不明、日立のノベルティグッズ):側板剥がれがあるジャンク。送料の方が高かった。専用ケースから分離して、開腹して調査中。KAWAという文字が見えたので、河合モデル?製。何か途中で企画変更があったのを感じさせるような作り。詳しくは機会があれば書いてみたい。おそらく走行状態になった時点で。

15)クモニ83(他人の作った自作品):4両セットで台車が付いていたのが唯一これ。車両名などの記載もなし(無謀な買い方だ)。なぜか後ろも前も顔がない。側板の形からクモニ83と特定。茶色塗装だが、いくら探しても茶色に塗られていた資料が見つからず、スカ色か湘南色のみと思われる。さらに台車の形状が違う。パンタの位置にベンチレーターがはまっているのも変。非常に謎の仕様。工作の程度は刷毛塗り、毛の抜けなどもあって使い物にはならない。その他ツッコミどころ満載。

16)ナハ10 2両(他人の作った自作品):これは塗装は綺麗。窓抜きは私より上手い。

17)オハフ33と思われるもの(他人の作った自作品):15のクモニ的な塗装の欠点が。

 

その他は、改造ネタ車としてのダイソーのプチ電車(サンライズ、E230)、プラレールの新幹線車両、マクドナルドのおまけなど。

 

さらに、18番目としては千葉モノレール(予定)があります。2年くらい放置状態ですが。HOサイズではすでにいくつか作例のある懸垂式モノレールですが、千葉県民としては何とかものにしたいと思っています。動力はプチ電車を流用、ラジコンのホットウィールの2つで検討しています。ネックは懸垂させる走行路の部分を作ることです。直線だけでなく曲線、さらには分岐を作らないことには入線させられません。直線だけなら四角い筒の底を切って、凹の字のへこみ部分を削除すれば良いのですが、曲線は木かアクリルで加工しないとならないので放置してしまっています。

 

色々やりたいことはありますが、いずれも自分としてはスキル面で課題があります。例えば、塗装(エアブラシなんかやったことない)、台車(メーカー製を買っていてはすぐに資金的な課題が、金属で作る部分とそうでない部分をどう分けるか、自分なりの仕組みが出来れば良いが)、動力(モーターもメーカー製のユニットを使うと一挙に値段が上がってしまう)、パンタグラフ(これが自作できたら相当に自由度が増すと思うのだが、TOMIXのEF58がヒントか。この香港製程度なら自作の目処は立つんではないか。現状、ハンダ剥がれて酷い状態)。

 

ということで、我が模型鉄道は開業どころか試運転もままならない状況ではあります。