10代の頃、生きるのが難しかった。
扱いづらい自分の感情を素直に表せず、
常に自分と闘っているみたいだった。
何故か世界が終わると思っていて、
焦燥感に駆られながら生き急いだ。
20代の頃、働くことが生きることだと思っていた。
感情をうまく操って、取り敢えず其の場を凌いだら、本音が無くても生きていけた。
今、自分がどれだけ年をとったのかわからないくらいに1日があっという間に終わった。
思えば、雑に生きていた。
20代が終わる頃、導かれるような縁があり、
確信の後は流れに任せた。
相手と向き合って初めて、自分とも向き合った。
妊娠期間中、身の回りの全てがガラリと変わった。
石と会話できるようになったのも
肯定してくれる友人に恵まれるようになったのも
この頃。
新しい扉が開くみたいだった。
そして30代。
嵐のような日々が去り。
夫と子供の健やかな日々を願いながら
今はひたすら穏やかだ。
石との会話の中で、いつの間にか世界が終わってしまったことを知った。
それは、今までの既成概念がひっくり返り、新しい価値観が育っていくということ。
もう気付いてる人が沢山いる。
そんな感じ。
で、これから私は旅に出る。
石を通じて、最果てまで。
2015.4.29
サカモト チヨ xxx