病気になるまでは、家族についてあまり深く考えたり、意識したりしたことがありませんでした。

 最近、ニュースを見ていると、同じ「妹」「乳がん」という境遇から、小林麻央さんと自分の立場を重ねてしまうことがあります。

 

 

 

 

左:杏莉(妹) 右:麻依(姉) ※2015年5月実家にて

 

 

 

小林麻央さんのブログには、こうありました。

 

 

 

「本人が一番つらいのだから」

というのは単純だけれど、

まわりもつらいのは一緒。

 

 

 

 この気持ち、すごくわかります。まわりもつらい、というのは、自分ではどうしようもないことだから。きっと、まわりは、髪の毛が抜けてしまった私に困惑したと思うし、病院のベッドで苦しむ私のすがたを見るのはつらかっただろうと思います。

 自分であれば、自分がどうにか頑張ればいいのだけれど、まわりは、ただ見ることしかできないのが、苦しいだろうな。

 本当につらかったとき、そんなことを感じていました。

 それは心が痛むことでしたが、同時に、それだけ思われるということの嬉しさが、確かにありました。

 

 

 

 杏莉の旦那さん。

 どんなに仕事がいそがしくても、いつでも杏莉の心に寄り添ってくれます。

 父と母。

 もし私に子どもがいたら、おなじように、おなじだけ与えることができるのかなと不安になるくらい、「無償の愛」をくれます。

 2歳年上の姉。

 小さい頃は、何度追いかけても仲間に入れてくれなかったのに、もういい!ってくらい、いつも気にかけていてくれます。

 そして今、そんな姉妹がこのストーリーを完成させるために、初めて一緒に取り組んでいます。

 

 

 

 旦那さんが導いてくれることも、父を頼っていることも、母に甘えていることも、姉に応援してもらっていることも、病気にならなければ、「当たり前のこと」だと思い込んでいたことでしょう。

 家族がくれる愛は尊くて、言葉では表現できません。

 目にはみえないけれど、こんなに、深くつながって、支えられて生きていたなんて、以前の私は、ひとつも気がついていなかったのです。

 

 

 

 …手術でがんを摘出してからは、以前のようにちょっとめんどくさい家族関係に戻ったけど(笑)。

 

 

 

 

 

 

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