義母はある島の出身で、親戚達は今はみんな鹿児島に住んでいるのだけど、
数年前に少し大きな病気をしてからなかなか鹿児島に帰れていなかった。
この夏、体調がいい今がチャンスだねと、彼と私と彼のお兄さんで義母を連れて鹿児島に帰ることになった。
義母は10人きょうだいの末っ子。
83歳のお姉さんが、75歳の義母に美味しいものを買いなさいと、帰り際に小袋でお金を渡す。
いーや、いらないよ!
いいからいいからもってけ
とやりとりし、お別れの時は涙する。
78歳のお姉さんが、おかあさんのこと頼むねと、こんな若い私達に繰り返し一生懸命お願いし、空港ではまた涙する。
来てくれてありがとう、会えて嬉しいと言って、持てないくらいのたくさんのお土産を持たせてくれる。
南の島の人々は、とにかくみんながみんな、
暖かくて涙もろくて優しかった。
義母がいつも情に深く、あたたかく接してくれるのは、
いつも小袋にお金を入れて、美味しいものを買いなさいと手渡してくれるのは、
私の頭をいい子いい子して「○○(彼)のこと頼むね」とお願いされるのは、
お姉さん達にしてもらったようにしてくれていたのだ。
そして、
彼がいつも私を心配して、思いやりに溢れているのは、彼にもこの南の島のあたたかい血が流れているからなのだと、
心から感謝の気持ちが沸いてくるような気がした。