彼がまだ非常勤だった頃、朝一緒に電車に乗って通勤していた。朝の急行はいつもまぁまぁ混んでいた。

彼はカバンを斜めに掛けて、両手をいつも上の方にしていた。そうやると少し不自然な感じ。
彼に理由を聞くと、痴漢に間違われないためだと言った。

この前一緒に電車に乗った時、変わらない彼がいた。

「それでもボクはやってない」という映画があるのだけど、痴漢に間違われてしまったら、やってないと証明するのは難しいことなのだ。

「もしも痴漢に間違われても、私だけは絶対に信じるからね、絶対に助けるから、諦めないでね!」と力強く言ったら、少し困った様子でありがとうと言われた。

確かに非現実なことに熱くなってしまった。
こういう温度差が日常茶飯事に起きる我が家。