同焦点楕円球座標のラプラシアン(3) | 化学の電子状態のブログ

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前回までで楕円柱座標を設定しましたので、今回よりラプラシアンをXYZ座標から楕円柱座標へ変換します。

 

変換前のXYZ座標のラプラシアンは次のように表されます。  
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楕円柱座標ではyは座標変換してもy=yで変わりません。ゆえにxとzの2つだけを変換します。

 

●1階微分
xは、μとνの関数であるので、次のように表せます。

化学の電子状態のブログ-L-3-7

zは、μとνの関数であるので、次のように表せます。 
化学の電子状態のブログ-L-3-8

●2階微分
xの2階微分

化学の電子状態のブログ-L-3-9
∂μ/∂xと∂ν/∂xを求めれば、xの2階微分が求まることになります。

 

zの2階微分
化学の電子状態のブログ-L-3-10
∂μ/∂zと∂ν/∂zを求めれば、zの2階微分が求まることになります。

 

この解法こそが本シリーズの基幹部分ですが、微分方程式の本のラプラシアンの円柱座標および極座標への座標変換と全く同じなので、駆け足で通り過ぎます。

次回以降は、具体的に楕円柱座標のμ/∂xと∂ν/∂x、そして∂μ/∂zと∂ν/∂zを求めます。そして微分計算になりますので、計算手順を詳細に記述していきます。

 

また次のような関係式を導いておきます。
化学の電子状態のブログ-L-3-11

さらに次の関係式も導けます。
化学の電子状態のブログ-L-3-12