彼とのはじめての遠出旅行は京都だった。
紅葉の京都にいきたいって話していたら、有休をとって連れて行ってくれることに。
るるぶの京都紅葉特集を買ってきてくれて、とあるデートの日、カフェでどこに行きたいかワイワイ話し合う。
こういう時間大好き。
「参考になるかなと思って買ってきたよ。○ちゃん行きたいところある?」
「えー!こんなにきれいなの!どこ行っても綺麗そうだよねこれは!」
「そうだよね。トロッコと平等院のライトアップは予約する予定だよ。ここね。」
「わーすごい!こんなのあるんだね!調べてくれてありがとう!雨降らないといいねえ。」
「屋根がついてるから大丈夫だと思うけど、せっかくだから晴れがいいよね。」
彼のプランニングは最高なので、安心して任せている。
「清水寺はいきたい、あと祇園とかの京都らしい街並みが見たいなあ!」
「いいね!清水寺もライトアップしてるし、その近くがこういう街並みの風景みられるみたい。」
「わーめっちゃ京都!って感じ!!」
そうだ、京都行こう。のJRのCMの曲を歌い出すわたしを笑顔でスルーして、
「ホテルはこの辺とかかなあ。」
ホテル検索してくれている彼。
「え、全然もっと安くて良くない?ビジネスホテルもいまはかなり綺麗だよ!」
「そっかあ、今回は観光メインだし、そうしようか。」
わたしはお金をかけるところかけないところ、結構はっきりしている。
彼は堅実なので、1人ならなんでもいいみたいだけど、わたしと一緒だとなんでも奮発してくれる。だからその都度自分の価値観をしっかり示す。
奮発して欲しい時と、そこまでしなくてもいい時。
わたしはあんまりアクティブな旅行はしない為、ボストンバッグがブランドのものしかなく、お天気が心配なので彼に相談。
「彼くんちいさいスーツケースとか持ってる?わたし前に箱根にいったときのボストンしかなくて。」
「うん、実家にあるから週末取りに帰ってくるね!」
週末、LINEでスーツケースの画像を送ってくれる彼。
「大きいのと小さいのがあるよ。サイズはこれ。」
寸法まで測って送ってくれる。
「階段とかもあるし、持ち歩くのには小さいのがいいよね。
でも入るかなあ。」
「俺は荷物少ないけど、大は小を兼ねるし大きい方にしようか。
ホテルに預けて観光する予定だし大丈夫だよ。」
「じゃあトートバッグに詰めて行って、東京駅でスーツケースにいれてもらうね!ありがとうー」
なんでこんなに優しいの。幸せすぎ。
そしていよいよ当日。
新幹線のチケット、トロッコ列車、平等院ライトアップ、全て予約してくれて。
スーツケースを実家まで取りに帰ってくれて。
そして荷物をぜーんぶ持ってくれて、京都旅行に出発!