昨日は仕事が終わった後に『立川談笑一門会』に行って来ました。



色々な事で悩んでいて、ずっと気持ちが沈んでいて、何かをしようという気持ちになれなくて、行かないつもりだったけど、でも、無理にでも気分転換しないと、と思って行ってきた。


やっぱり行って良かったです。


4人の噺家さん、みなさんすごく面白かったです。



談州さんの饅頭怖いは分かりやすくストレートにただただ面白くて笑えて楽しかった。


笑二さんのお若伊之助はすごく笑えたけど、ただ面白くて笑えるだけではなく、理由も分からず好きな人に突然会えなくなったお若の哀しさも伝わってきて切なくもなりました。

ほとんどセリフがないお若の感情まで観客に伝えられるなんて素晴らしいです。


談笑さんの火焔太鼓、これは本当に素晴らしかった。

細部までこだわって作り込んで、それを最大限に面白く観客に伝えられる腕、貫禄、遊び心、アイデア満載、笑いながらさすが談笑さんだと感心さえしてしまいました。


最後の吉笑さんのカレンダーは最高でした。

めちゃくちゃ笑いまくりました。

笑えるだけではなくて、最近の僕には癒しにもなる内容ですごく心に残りました。

ありえない話しではありますが、あの島の人々の適当さ、バカバカしさ、おかしな、と思ってもさほど気にしない楽天的さ、僕もあの島であんな風に適当に生きていけたらなぁ、と思いました。

ちょっといいまわしが違うかも知れませんが、「ただ生きて、ただ死のう」という、問題、悩み事についてもう訳分からないし面倒臭いから一切を無かった事にして普通に生きて行こうという、そんなバカなと思うけれども、めげずに前向きにとりあえずこのまま生きて行こうというところが僕の心をちょっと軽くしてくれた。

お話しそのものも本当にすごく練り込まれていて、正直展開が読めてしまうのに、思ったとおりの展開で進んでしまうのに、それでもめちゃくちゃ面白くて大爆笑してしまう。

それくらい総合的に素晴らしかったです。


そうそう、吉笑さんの枕、シバハマラジオの最終回で話していた引越しのお話しでしたが、ラジオで言ってた事を言っていなかったり、ラジオで言っていなかった事を昨日は言っていたり、合わせて完全版を聴けて得した気分でした。


4人の素晴らしい落語を堪能して、笑い、は心の薬だな、と心底思いました。