1/2(木)晴れ

お正月早々、119番しなければならない、
まさかの…アクシデントが。


実家に新年の挨拶に行き、
久しぶりにみんなでお節を囲んで乾杯。

食事が始まり小一時間が経った頃だったか。。。
父が何回か、咳払いをした。

喉に何か引っかけたのかな。と最初は
そんな大事になるとは思わず、
「ひっかかったん?」と声をかけたら頷いた。


父は黙って立ち上がり、キッチンの流しへ。
隣にいた姉が、吐かせようと背中を何度も強く叩き、
父も自力で何とか出そうとしていて、
なんとかなるかな?と様子をみていたが…


時間にしてどれぐらいだったのだろうか…
口唇が紫色に、顔色は真っ白になったのを見て
これは…このままではマズいと思い、
私「もう、救急呼ぶよ!」、姉「お願い!」と、
119番した。


※本来なら…
詰まらせた時点で救急車を呼び、
救急隊の指示に従って処置をして待つ…というのが
基本です。



私が救急隊の方に、電話口で状況を説明している
途中、私は見ていなかったが、夫と息子の話では
父は意識を一瞬失って、倒れた。
それが良かったようで、詰まっていたモノが
ころっと出てきた。そしたら、息を吹き返し…
本人がすくっと立ち上がり「大丈夫!もう大丈夫
だよ!出たよ。出た!」と叫んだ。


父の大丈夫!大丈夫だから…の声が聞こえてきて、
状況を一度確認してから、それを電話口の方に
説明した。
「今、詰まってたものが取れました。もう大丈夫
なようです。ご迷惑おかけしてすみません。」と
言うと…

電話口の方が
「いえいえ、いいですよ。良かったです。
今、大丈夫だからと叫んだのは、ご本人様ですか
?意識はしっかりしていて、受け答えが出来てい
ても、しばらく様子を見てあげてください。
少しでも異変を感じたら、またご連絡ください。」
と、とても丁寧で親切な対応に感激した。


電話を切った後、手の震えと、動悸が止まらなかっ
た。



私「救急車呼ぶよ!」
姉「お願い!」
と、体は直ぐに動いたのだけど…。


お恥ずかしい話、私は、少しパニックになって
いたようで、119番という番号が咄嗟に出てこな
かった。

「110番じゃなくて…110番じゃなくて…えーっと、」
受話器をとってもボタンを押せない私に
隣にいた息子が「119!」と言ってくれたので
かけることができた。

あと、実家の住所もスラスラ言えなかったな…。


救急隊の方の、落ち着いた声と対応のお陰で
何とか状況を説明できた…という感じだった(^_^;)



父は、意識を取り戻してから少しの間、普通に
振る舞っていたけど、さすがに疲れが出たのか
別の部屋で寝ると言うので、私と息子と母と姉が
代わる代わる、10分に一回のペースで安否確認を
しながら、お節をつついた。。。



お正月といえば、お雑煮のおもちを詰まらせて…
という話をよく聞く。
そして、「うちは大丈夫。」という、何の根拠も
ない自信?というのか…そんな心持ちでいたよう
に思う。


今回父は、お節のローストビーフを、あまりよく
噛まずに飲み込んでしまって大変なことになった。
よく噛まなかった父も悪いのだけど、その切り方
にも問題があったように思う。

ローストビーフといえば、薄くスライスして
ソースをかけていただくけど、
それを知らない母が、皆が喜ぶだろうと、分厚く
大きめにカットして出していた。。。
それは…歯の悪い高齢者が噛み切るのは、絶対に
無理だと思った。

父の一部始終を見ていた夫と息子が、父の口から
出てきた肉の塊の大きさにビックリした…と言って
いた。
噛み切ることが出来ないから、ほぼ丸呑みしたの
だろう…(^_^;)


心配だったので、泊まって様子を見ようかと思って
いたけど
父から「大丈夫だから、帰れ。」と言われたので笑
「噛めないなら、飲み込んじゃいかんよ!」と
しつこく言って帰ってきた。

二世帯住宅の上階に住んでいる姉が、
昨夜は逐一、様子を報告してくれた。。。


安心はしたけど。
脳が興奮状態だったのか、
夜中の3時まで目がギンギンで眠れなかった。
息子も同様だったようで、「(助かって)本当に
良かった。」と繰り返していた。



皆が集まった時で良かった。
本当に怖かった。



皆さまも、お気をつけくださいm(_ _)m