いじめのニュースがあった。
とある小学校のクラスで、ある1人の男児に対し
『◯ね』『消えろ』と集団で暴言を浴びせ、
リーダー的な児童が、いじめの対象である児童に
ついて「いらないと思う人」と多数決を採り、
その現場に居合わせていた先生は、何も行動を
起こさず、児童が助けを求めた際も、何の対応も
しなかったという。
結局、その児童は転校して行ったそうだ。
私も過去の記事に記した通り、小学校の中学年あ
たりまで、同級生からのイジメやからかいがあっ
て、結構辛い時期があった。
自分の学年が上がっていくにつれ、同学年からの
それは減っていくのだが、今度は下級生が増えて
いくので(笑)、結局、暴言が無くなる…なんてこと
はなく、私にとって小学校は、緊張の場所であった
という印象だ。
下校中に、上級生の男子に囲まれて
暴言を吐かれながら、石を投げつけられたこと
通学路の道路や電柱にチョーク石で
『(身体の特徴)人間◯ね』とかかれたこと
雨上がりの日、ランドセルに泥で『◯ね』と
かかれたこと
この3つは強烈で、忘れられない出来事だ。
でも、だからと言って、それらを思い出して、
怒りや恨みの感情が込み上げてくるか…というと、
そうでもない。
それは、何故か?というと。
結果的に、そのいじめをした相手と比較するまでも
なく、私が多くの人から認められたことと、
今、充分幸せだから、なのではないかと思う。
いじめよりもショックだったことは、
泥で「◯ね」とランドセルにかかれたことを担任
に伝えた際、「そんなこと言いつけに来なくても
よい。」と冷たく言われたことと
「(私と)一緒に居ると、巻き込まれるから嫌だ。」
と、教室では一緒に仲良くしていた子たちに言わ
れたことだった。
先生に関しては…
思い出しては腹が立つ時期もあったが「その先生
は、そんなもんなのだから仕方がない」と、上か
ら目線になることで諦めることができた。笑
当時の友達に関しては…
教室から一歩出る度に、学年問わず、男子から
いらぬちょっかいをしょっちゅうかけられるの
だから…普通に考えると、そりゃ…嫌だろうと。
特に学年の違う、得体の知れない男子は、本当に
面倒なヤツしか居なかったし(^_^;)
あと、私は女の子の遊びが出来ないことが多く、
例えば、『あやとり』などは…最悪だった。笑
私だけの特別ルールを発案してくれる神様のよう
な優しい子もいたのだが、それに対して「ズルい」「面白くない」という意見が上がったりして。
(↑ごもっともです!)
そんなことがあって、私はあまり自分から人を
誘わなくなり、気を使わせることを避けるよう
に、一人で行動することが多かった。
もちろん、誘われて遊ぶこともあったし
何かと声をかけてくれる友人はいたので
孤立していた訳ではないのだが、
自分のことで迷惑をかけることが、とにかく嫌で。
いじめやからかいに関しては
言われる時も言い返す時も、無視する時も一人。
それが、一番楽だった。
でも、不特定多数 vs 私 という小学校時代の
この経験は、あまりいいものではなかったのは、
確かだ。
私が、大勢でつるむことが苦手なのも
男性には、特別苦手意識を持ってしまうのも
この頃のことが大きく影響しているように思う。
それでも、自然に心を許せる友ができ
一応、苦手なはずの男性と恋愛し結婚もできた。
ちょっと、変わったヒトではあるけど…(私もか笑)
離婚の危機もあったわ。笑)
当たり前のことだが、いじめはいけないことだ。
自分の子供がいじめをしていたら、そう注意する
親がほとんどだろう。
いじめられたら…相手の親子に腹が立つだろう。
でも私の経験上、大人になって社会に出てからも
それこそ、お母さんという立場になっても…
小学校で体験したようなことを、再度、経験する
ことが、度々あったのだ。
どこに行っても、いじめはあった。
今も昔もこれからも、それは変わらないだろう。
いじめが無くならない世界で、生きていくには
自分で生き方を工夫していくことが必要だろう。
私は、仕事を辞めると同時に義手を着けた。
あれから1年が過ぎた。
一見、目立たなくすることで、外出時のストレス
をかなり軽減させることができている。
それについて、
自分を受け入れられていない。
人目ばかりを気にしている。
…そんなご意見もあった。
私も、そこの部分で二の足を踏んでいた訳だし
色んな意見があっていいし、あって当然だと思う。
でも、私は、自分にとっての居心地の良さを、自
分で考えて、それを実現させる為に、まずは動い
てみることが大事だと思っている。
結果、それで穏やかに過ごせているのなら、作戦
は成功で、それが私にとっての正解なのだ。
人は、言いたいことを言いたいように言う。
気にする必要はないとつくづく思う。
いじめを受けたお子さんは、今、とても辛い思い
をされていることだろう。
学校という場所は、子供にとっては世界の全ての
ような、とても大きな存在なのだから。
どうか、いじめられた自分を責めることのないよ
うに。
新しい環境で、少しずつでも前向きになりますよ
うにと願っています。