描いて楽しい、見て楽しいイラスト満載の『Pさんちのブログ』 -99ページ目
<< 前のページへ最新 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99

「宿 酔」


『宿 酔』

朝、鈍い日が照ってて
風がある。
千の天使がバスケットボールする。

私は目をつむる、
かなしい酔ひだ。
もう不用になったストーヴが
白っぽく錆びてゐる。

朝、鈍い日が照ってて
風がある。
千の天使がバスケットボールする。



$pさんちのブログ。-中也「宿酔」

おじさんの妖精。


おじさんの妖精は、ちょっとやってくるのが遅いです。
だって、おじさんなんですから。

おじさんの妖精は、空を飛べません。
だって、高所恐怖症のおじさんなんですから。

おじさんの妖精は、いつもニコニコしているとは限りません。
だって、とても厳格なおじさんなんですから。

おじさんの妖精は、何故かどことなく寂し気です。
だって、そういう歳なんですから。

おじさんの妖精は、いつもビジネススーツでやってきます。
だって、それが一番似合ってると信じているから。

おじさんの妖精は、大人のところにしか来ません。
だって、子供の前だと普通のオジサンに戻っちゃうから。

おじさんの妖精は、時折「木」を持っています。
でも「植木」ではありません。

おじさんの妖精が持ってる「木」には沢山の「鳥」が
棲んでいます。
でも、おじさんのペットではありません。

おじさんの妖精には、人を幸せにする力などありません。
でも、ちょっとだけ希望をわけてくれます。

おじさんの妖精は、夕方になるとクシャミがでます。
その時、風が生まれます。

おじさんの妖精は、家族を持っています。
でも、妖精はオジサンだけです。

おじさんの妖精は、近頃ちょっと涙もろくて困っています。
でも、一番悲しい時のためにグっと堪えています。

おじさんの妖精は、本を読むのが大好きです。
でも、すぐに眠たくなります。

おじさんの妖精は、いつからか怒らなくなりました。
でも、心の中ではちゃんと怒りも持っています。

おじさんの妖精は、丸メガネに口ひげを生やしています。
でも、似合ってると思ってるのは残念ながら本人だけです。

おじさんの妖精は、いつ妖精になったのか覚えていません。
ある朝、目が覚めたら羽根が生えていました。

おじさんの妖精は、珈琲が大好きです。
毎朝、豆を挽き、とびきり上手い一杯をゆっくりと時間をかけて
飲み干します。

おじさんの妖精は、最近深く悩んでいます。
自分の姿を見てくれる大人が減ったと、、、。

おじさんの妖精は、とっても寒がりです。
だから、暖かい気持ちの大人にしか見えません。

おじさんお妖精は、目をつむっても見えません。
それに目を開けていても見えません。

おじさんの妖精は、その途中で見えます。
ですが、気まぐれなのでいつも見えるとは限りません。

おじさんの妖精は、、、内緒ですが、、、
ウサギの耳のついたカブリモノが大好きです。内緒内緒。


そんなおじさんの妖精に会いたいですか?

本当におじさんの妖精に会ってみたいですか?

・・・・・会いたいですか?

大丈夫、おじさんの妖精を信じていればいつか会えますよ。
必ず。



$pさんのブログ-おじさんの妖精

ヨーヨーの時間。


机の引き出しにしまってあった『ヨーヨー』
、、、一時は随分はまったりもしたが、結局努力の
甲斐もなくまるで上達せず。
あっさりと諦め、引き出しの肥やしになっていた。

試しにやってみたが、あの時に諦めてやっぱりよかった。
才能ゼロ。

両手でヨーヨーを巧みに操る所謂『ヨーヨー名人』を
見たりすると例え年端もいかない子供であっても素直に
尊敬をしてしまう。

そしてふと考える。。。
自分って一体なに名人???

、、、って、すぐに浮かんでこないし、、、TOT





$pさんのブログ-ヨーヨー

ラヂオの時間。


これも捨てられないモノのひとつ、、、っていうか、
かなりのお気に入り。

じつはこれ、ラジオ。

しかもFM専用。

『おまけ』だから仕方がないのだが、音はものすごくチープ。
でも、なんだか子供の時に作った『ゲルマニウムラヂオ』を
彷佛させてくれる。

ん。これは絶対に捨てられない!!






$pさんのブログ-これ、ラヂオ

捨てられないモノ。


なんだか捨て切れずにいた『ビン』、、、。
別にこれといった思い入れがあったワケでもないのだが、
ただなんとなく資源ゴミにはしたくなかったから
ズ~~~っと棚に置いていた。

こういう類いのモノ達が部屋の中に随分とある事に
あらためて気付いた。

捨てなければいけない『モノ』と、捨ててはいけない『モノ』
『モノ達』にしてみれば、いい迷惑なのかも知れないが、
捨てなければいけないモノにとらわれ過ぎて、いつのまにやら
捨ててはいけないモノにしてしまっているような気がする。

いっそ全部捨ててしまえば、、、とも思うのだが。
きっと何年か後には同じ事を思っているに違いない。

ふと、星の王子さまが言っていた言葉が思い浮んできた。
『本当に大切なものは、目には見えないんだ』
やっぱりこのビンは資源として再利用された方がいいのかも。



$pさんのブログ-空き瓶
<< 前のページへ最新 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99