感想:「財政破たんは考えられない」と財務大臣が | ポルシェ万次郎の政経備忘録

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14. 今の日本がハイパーインフレになるわけがない

>とりもとりあえず、財務大臣が「政府の公式見解」として、
>「日本はハイパーインフレーションも財政破綻も起こらない」
>と認めたわけでございます。

これは麻生大臣に質問をした西田昌司委員がグッジョブでしたね。ただ、日本でハイパーインフレも債務不履行も起こりようがない一方で、実質賃金の低下や資産バブルの崩壊なら、経済政策をわざと誤ることで実現できないこともありません。

このような認識で合意できたなら、あとは何をするのが「正解」か、それが異次元の財政拡大と所得再分配(消費税増税の凍結→5%に差し戻し→廃止ほか)であることは、小学生や中学生にでも分かる理屈です。

私はグラスにビールを注ぐ際、勢いをつけ過ぎて泡ばかりになる失敗が「財政拡大なき金融緩和」だと思っています。泡が萎んで行くのを待ってから注ぎ直すような真似をアメリカはずっと続けていましたが、今度もいつまたグラスから溢れさすような失敗を起こさないとも限りません。

繰り返しとなりますが、マイルドインフレを経ずしたハイパーインフレなど、起こせと言われても起こせるものではなく、しかしマイルドインフレを夢見て金融緩和、財政軽視、消費税増税、構造改革を進めていたら、いつの間にか国民全員が貧乏になり、資産バブルも崩壊したなんて可能性は無きにしも非ずです。

>どうでもいい話のように思えて結構重要なのは、
>「ハイパーインフレーション(物価上昇率13000%)」と
>「財政破綻(政府の債務不履行)」は、両立することはないという点です。

これが同時に両方起こるとイメージしている人が多いのも、やはり「国の借金」という不正確な言葉により、まるで日本国が海外から膨大な外貨を借りているかのように思わされていることが諸悪の根源のように思います。

自国通貨それ自体は「国富」ではないため、家計や企業における一万円札と政府における一万円札、これがそれぞれの経済主体にとって意味の違ったものであることを、国民に広く周知させる必要性を感じている次第です。

ポルシェ万次郎 2014-10-17 11:07:09