感想:おぞましきレトリック | ポルシェ万次郎の政経備忘録

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 拙著『アイドル新党なでしこ!』に関する情報発信ほか、他所ブログでのコメント投稿等々を保存した政経ブログ(備忘録)。ポルシェ万次郎(遠藤万次郎)が運営しています。

19. 浅光「景気が悪い時の社会保障の財源をどうするのか?」 → 廣宮『国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ』(2009/2/18) 1/6

>いずれにせよ、わたくしが民主党の「コンクリートから人へ」を
>批判しまくったのは、「将来の投資を犠牲にし、現在の国民にカネを配る、
>『今が良ければ、将来などどうでもいい』という、実におぞましい考え方」
>だったためなのでございます。

私がいつも主張する、将来世代のための「初婚祝い」(国内披露宴費用の補助、国内新婚旅行の補助)や「第三子以降出産手当て」であれば、財源を国債発行に頼ることで高い成果が期待できます。

ただ、デフレ脱却の主軸となるのは「必ず誰かの支出となるような政府支出」(初回分の乗数が確定した支出)ということで、やはり「防衛費対GDP比2%・公共投資対GDP比8%」の「財出ターゲット」が求められますね。

いや、それと同じくらいかもしかしたらそれ以上に、消費税率を0%に引き下げた分の財源(一般会計予算)を国債発行で賄えば、ピケティやスティグリッツ、ハジュン・チャンやエマニュエル・トッドも大絶賛な、「中間層が分厚く、格差縮小型の経済成長を実現する社会」で日本は空前の好景気を迎えられるでしょう。

>消費税増税は、もちろんデフレ促進策ですから、
>安倍総理の答弁は「良く言って」も、滅茶苦茶です。

三輪和雄氏ではないですが、そのような答弁は悪く言えば「馬鹿かキチガイ」です^^

今後の政治課題について考える!! - カツトシ(生放送主)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24648995

上記のアーカイブ、普段は政治と関係のない話も多い「ニコ生主」なので動画を紹介し難いのですが、この30分枠に限っては濃密で、中でも「三橋貴明を批判するWJF批判」は分析が一段と秀逸でした。みぬささんや働く人のためのケインズ革命さんらのブログエントリーと同様に、私は毎回「その通りや!」と膝を叩いています。作業用BGMにどうぞ♪

ポルシェ万次郎 2014-10-11 11:00:24



20. 浅光「景気が悪い時の社会保障の財源をどうするのか?」 → 廣宮『国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ』(2009/2/18) 2/6

【三橋貴明】モーニングCROSS 2014-10-09
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24649963

女性が低賃金なのは「職業人」(職人)として不向きな性別であることと、勤続年数が短く離職率も高いことが原因ということですね。つまり、女性は正社員を含めて労働スタイルが「派遣労働者っぽい」ということに起因します。

学生の男女比率が東大は8:2、ハーバード大は51:49というデータもあるようですが、そうした格差を是正すべきか否かの議論に入る前に、男女の性差自体を認めたらがらない人が多くて困りますね。

【三橋貴明】おはよう寺ちゃん 活動中 2014年10月8日回
http://youtu.be/ZdFNp93DMjo

いやしかし、下記の仮説なんてずっと何年も言い続けていたって言論空間はちょっとずつしか良くなっていないし、他人のブログのコメント欄に投稿しているだけでは無力ということでしょうか? 応援していた政治家たちも権力を奪取すれば豹変するし、「ほかに本業を抱える一般の日本国民がこれ以上どうせぇっちゅうねん!」という想いもあったりします。。。

▼▼▼

68 ■「税収の範囲でしか財政支出しない」は誤り。我が国の場合、民間で使い切れない預貯金を政府が公共投資に活用するのが合っている。

消費税について。とりあえず5%から3%に減税して、ただし贅沢品(800万円を超える車、10万円を超える服飾品や装飾品、1万円を越える酒類)は現状維持として、外資系企業に負担を押し付けます。デフレ脱却後、所得税(および住民税)の上限を引き上げ、法人税は池田内閣の高度成長の時代にまで戻るくらいが適正と考えます。

デフレ脱却後の増税が必要だとして、それが消費税であることが本当に正しいのかどうなのか、もう少しどちらの陣営でも議論を重ねるべきではないでしょうか。

ポルシェ万次郎 2012-05-20 03:56:44

ポルシェ万次郎 2014-10-11 11:00:46



21. 浅光「景気が悪い時の社会保障の財源をどうするのか?」 → 廣宮『国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ』(2009/2/18) 3/6

61 ■「公共事業と公務員給与は削減してナンボ。これを達成できた政権はエライ」などと考えている識者が多いが、それはデフレ期では誤り。

我が国の場合、集積やネットワーク化による効率化が可能な鉄道は民間による競争の原理を大いに働かせるのが良いですが、高速道路を含めた道路全般については、受益者負担ではなく混雑税(渋滞税)の概念を導入し、「動かない渋滞」の解決を最優先に考えるのが良いです。

(中略)

そこは自信満々に、「新聞読んで、コーヒー飲んで、ソリティアして帰宅するだけの天下り役人に無駄に支払われる、デフレの今なら刷ればいくらでも発行できる日本円の無駄遣いよりも、遊休資産や失業者を稼動させないままでいる状態「デフレギャップ」を放置することの方が、はるかに無駄で国家的な大損失です」と言い切ればよろしいかと。

日本の供給能力は慢性的に高いので、これからインフレになるような経済政策(金融緩和、財政拡大)をガンガンに打っても、消費税増税でブレーキをかけるような対策をせずとも、自然にインフレギャップは縮小に転じるような気がします。

まあ、機能的財政の原理原則を説明する都合上、「未来永劫、消費税増税に反対するわけではない。インフレになったら賛成します」という説明には反対しませんけれど、増税するのなら直接税(法人税、所得税)の上限といった、経団連や新自由主義者が発狂しそうな方を引き上げるべきですね。

ポルシェ万次郎 2012-06-06 21:25:50

ポルシェ万次郎 2014-10-11 11:01:09



22. 浅光「景気が悪い時の社会保障の財源をどうするのか?」 → 廣宮『国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ』(2009/2/18) 4/6

26 ■明治初期の頃のように、我が国は当面の間、徴税をせずに通貨発行でやっていける。消費税など不要。日本を土建化せないかん!

例えば「子供は3人以上」をスローガンに掲げ、第3子以降の出産には祝い金を300万円配るとか、GDPの加算を伴わない所得移転系の政策であっても、そういった将来世代のための有用なバラマキであれば、税収を超えた政府赤字の拡大も国益に適うのではないでしょうか。

かつてのような一億総中流を志向しつつ、金持ちやグローバル大企業に対しては累進性の高い税金から逃げ出さない程度に重税を課しながら、国民国家「チーム日本」全体が最も高いパフォーマンス(経済成長率)を出せる絶妙な税のバランスを模索した結果、政府がいつも財政赤字、けれども消費税は0~3%という「正解」は、私は可能性としては十分高いと思っています。

ポルシェ万次郎 2012-06-22 12:11:01



24 ■経団連も天下り官僚も生活保護受給者も、全て日本国民にして「チーム日本」の構成員。日本の国富増大のために活用すればいい。

財政と金融のパッケージで政策を実行することが大事ですが、デフレ期には財政政策中心で、インフレ期には金融政策中心で対応するのがベストでしょうね。あと、経済環境(需給バランス)に応じた増税や減税も有効ですが、これはむしろ普段から累進性、つまり景気のスタビライザー機能を強化(法人税や所得税の上限を上げる)しておくべきと私は考えます。

その点で不適格な、逆進性のある消費税の比率を高めてしまえば、景気動向によって常に上げたり下げたりと忙しくなり、法案提出、審議、採決と、実際の施行までにタイムラグが生じ、適切な機会を逸する懸念があります。「安定財源」と言えば聞こえが良いですが、そのようなものは通貨発行権を有する中央政府に必要ありません。

ポルシェ万次郎 2014-10-11 11:01:36



23. 浅光「景気が悪い時の社会保障の財源をどうするのか?」 → 廣宮『国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ』(2009/2/18) 5/6

トリクルダウンが成立しないことは既に証明されました。国民国家「チーム日本」を一つの単位として考えた場合、景気の動向にかかわらず消費税は撤廃し、累進性の強化というか、これを池田内閣の時代にまで戻すべきです。そうした低所得者や中間層を優遇する「一億総中流社会」の方が、圧倒的に高いパフォーマンス(経済成長)を発揮できるでしょう。

その上で、税収は常に少なめな「貧乏政府」というバランスが、徴税コストや節税コスト、「貯蓄大好き」という国民性を勘案した上でのベストミックスだと思います。

これは計画経済や設計主義といった、かつての社会主義的な思想とは全く別な考えです。「消費税はいずれヨーロッパ並みに上げなければならない(反対する国民は誰もいない)」「日本の法人税は高すぎる」などの言説は、もはや集団催眠にかかっているとしか思えません。

なので、景気のスタビライザーとして大して機能しない消費税は、中央政府にとって「実はメリットが一つもない」ので廃止とします。車(欧州のスーパーカー)、アルコール(欧州の高級ワイン)、服飾品(欧州のブランド品)に対象を絞った「贅沢税」として存続させれば良いです。

余談ですが、こうした自国産業を保護するような非関税障壁について、地味に確実に取りこぼしなく裏で進めてこそ愛国政治家、公僕だと思います。

木下栄蔵氏や中野剛志氏の著作にも、例えばインフレ期には今とは逆に「緊縮財政」「金融引き締め」「増税」「行政改革」「民営化」「地方分権」などを行うべきと書かれていますが、その項目の中の増税についてだけは、これは前述したように需給バランスを勘案して毎回上げたり下げたりするのではなく、あらかじめ法人税や所得税の上限を上げるなどして対応すべきではないかとの疑問が残ります。「機能的財政」の趣旨から言えば、法案成立から施行までにタイムラグが生じるのは、どう考えても良いはずがありません。

ポルシェ万次郎 2014-10-11 11:01:59



24. 浅光「景気が悪い時の社会保障の財源をどうするのか?」 → 廣宮『国債を刷れ!「国の借金は税金で返せ」のウソ』(2009/2/18) 6/6

年々増加する社会保障費の財源が足りないのなら、我が国の環境なら毎年赤字国債を発行すれば良いわけで、当然、インフレが進むことも懸念されますが、供給能力の向上を狙った投資云々で頭を悩ませるべきであり、税収不足(日本円不足)を心配するのは間違いだと思います。

税収が足りるか否か、或いはプライマリーバランスの是正云々で消費税増税を決めてはいけません。「デフレ期に増税したがる愚者」へのカウンタートークとしては有効ですが、インフレになったら消費税を上げましょうという考えもやはり誤りで、そのようなことをしなくて済むように日頃からの累進性強化に加え、それとは別途の機能的な金融政策、財政政策を併用するのが望ましいです。

ネットでの議論はそろそろ次のフェーズ「景気過熱後の増税、その税目は果たして消費税で良いのか?」に進むべきでしょう。高度経済成長を達成した時期から法人税や所得税の上限が如何に下げられてきたか、グラフでの可視化、問題提起されていくことを期待しています。

ポルシェ万次郎 2012-07-03 13:37:36

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>この種のおぞましきレトリックには、
>断固として「正論に基づき」反論していかなければなりません

以上、もう2年以上も前から全てのトピックで「正解」は出尽くしており、藤井聡氏の言われるように「真っ当な議論」が行われていないことが最大の問題だと感じます。「正論に基づいた反論」は引き続き行いつつも、目標達成のために私は「裏技」を使ってでも成果を挙げて行きたいです。

ポルシェ万次郎 2014-10-11 11:02:14