感想:ザイセイガ・・・ | ポルシェ万次郎の政経備忘録

ポルシェ万次郎の政経備忘録

 拙著『アイドル新党なでしこ!』に関する情報発信ほか、他所ブログでのコメント投稿等々を保存した政経ブログ(備忘録)。ポルシェ万次郎(遠藤万次郎)が運営しています。

19. その幻想をぶち壊す!! 1/2


>消費税増税派のレトリックの中で、一番嫌なのが、
>「消費税増税で財政が安定するという期待を国民が抱き、
>安心して消費をするようになる」というものです。


政治と経済に関する分野だけですよね、私のような庶民の目から見てトップが「馬鹿だなぁ」と思うのは……。マスコミや国民を含めてですが、日本人全体が集団催眠にかかっているかのように、問題の前提となる認識や解決方法を思いっきり間違えています。


私は同級生がまだ高校生をしている頃からパチンコ店に住み込みで勤め始め、22歳の頃にはポルシェのボクスター(1998年式の一年落ち)を購入していますが、あの頃はまだ一年ごとに確実に給料が上がって行く時代でした。その後に独立して波乱の人生を歩むハメになったことはともかく、当時は「明日は今日よりも素晴らしい日(頑張って勤めてさえいれば昇給する)」ということで、そうした無茶な高額消費ができるだけの将来の見通しも立てられたわけですね。


当然ながらその当時も今も、「橋龍がついに消費税を上げたし、これで安心して車を買えるわ~」などとは考えたこともありません。他方で、国民経済のパイが成長しない、実質賃金が上がらないことは、若者が車や家のローン購入を控える原因になっていると思います。「いい車に乗ったり、ブランド物の服を買ったり、外へ飲みに行ったり、そういうのって何だかダサいよね」といった草食系の考えは、私はデフレ時代を生き抜くための防衛本能から来る文化、思想なのだと解釈しています。


なので、「政治的にはハードルの高い消費税増税も、どうにか実現させることで経済がよくなる」などといった幻想はぶち壊さなければなりません。欠陥の多い消費税はたとえ20%に上げたって、とても「財政再建」などできないことを彼らは知るべきなのです。「じゃあどうすればいいんだー」と悲しむなかれ、解決方法はほかにいくらでもあります。単純に経済成長させればいいわけです。


ポルシェ万次郎 2014-09-19 10:55:22




20. その幻想をぶち壊す!! 2/2


>黒田総裁は「なぜ97年以降に消費が増えていないのか?」について
>説明するべき


その作業で問題と解決方法さえ共有できれば、「じゃあさ、少なくとも97年以前の税制に戻してみようよ」ってなりますよね。私など、本当はバブル期や池田内閣の頃まで遡り、税の累進性を強化して「一億総中流社会」を取り戻す必要性を感じています。なので、まずは「消費税は段階を経て上げるもので、法人税は段階を経て下げるものだ」と当然のように考えている、そうした疑問を挟む余地すらないような世間の誤った常識や「空気」をぶち壊したいです。


税制の見直し(大転換)と共に求められるのが政府支出の拡大ですが、私がよく言う「防衛費対GDP比2%・公共投資対GDP比8%」の「財出ターゲット」について、いっそのこと「目標」ではなく「上限」とすれば理解を得られやすいと最近は考えています。外部要因や不確定要素で結果が左右されることもある「インフレ目標」とは違い、前年度のGDPという実績に基づいた予算を組むわけですから、「平時には決められた上限を一円足りとも超えない」といった「財政タカ派も納得の縛り」が運用上も可能となります。


こうすることで、「政府支出の際限なき拡大ガー」みたいな批判は免れるでしょう。実際の防衛費と公共事業費の総額は右肩上がりで急拡大して行くことになりますが、「GDP比を無視した放漫財政」というわけではないので、批判したくても批判の根拠や材料に欠けます。そして今のご時勢、防衛費の増加は財務省が大反対しているだけで、意外と国民からは理解を得られるでしょうし、公共事業は「いや、かつての水準(比率)に戻すだけだよ」と過去データで説得すれば済むことになります。


税収弾性値「1.1」はバブル期以前の値|rxtypeのブログ
http://ameblo.jp/typexr/entry-11925177498.html


上記はかつて当欄において、「あの藤井聡だって、かつての講演(http://ameblo.jp/typexr/entry-11874080631.html )で公共事業の乗数効果は1.1だと認めている!」などといった、朝日新聞も顔負けの「虚偽」をばら撒いていたリフレフォロワーのブログですが、税収弾性値の1.1を疑うエントリーは秀逸だったのでフェアにご紹介しておきました。ただ彼には、「人の振り見て我が振り直せ」とだけ言わせていただきます^^


ポルシェ万次郎 2014-09-19 10:55:44




72. Re:ポルシェ万次郎さんへ(3)


>伊武谷さん 1/3


ああ、rxtypeさんじゃなくて伊武谷さんを呼び寄せてしまったか。。。


>前回、頂いたコメントに返信しないまま議論を切り上げてしまって
>申し訳ありませんでした。

>やはりちゃんと責任を持って反論しておくべきだったと後悔しています。


感想:さようなら、トリクルダウン。ようこそ、トリクルアップ 09月02日
http://ameblo.jp/p-manjiro/entry-11919151871.html
感想:実質賃金の引き上げ方 09月03日
http://ameblo.jp/p-manjiro/entry-11919733546.html


私の個人的な上記の「備忘録」であなたのお名前を検索してみましたが、議論はお互い忌憚のない意見を述べて綺麗に終わっている印象でしたよ?


>以後このような自演認定は慎んでいただくようお願い申し上げます。


私は伊武谷さんのことは終始、少なくとも議論においてはWJF氏とは別人格として対応いたしましたし、昨日のコメントにしても「伊武谷さん(WJFファン or 本人)」と疑義を書くに留めています。


>三橋さんは平然とした顔で
>「TPP交渉参加決定はマスコミの飛ばし」
>と言い退けます。


それもよく見かける論点ですが、「結果としてそうなった」こととは別に、「あの時点で公開情報ではなかった(総理の口から公式に言っていない)」ことに違いはありません。「安倍総理はTPP交渉参加を決断しない(だから大丈夫)」との断定はもちろん誤りですが、たとえそれら情報が結果的には「当たり」だったとしても、記者の独自取材や観測気球(ミスリード)とそうでないものとは分けて考えましょうという話です。


ポルシェ万次郎 2014-09-19 20:14:03




73. Re:ポルシェ万次郎さんへ(3)


>伊武谷さん 2/3


>表立った批判が出来なくなるくらい特定の政治家と接近したことそのものが
>言論人として大きな間違いであったと思います。


メリットとデメリットがありますが、当然ながらメリットの方が大きいですね。内閣官房参与の職にあるために表立っては政権批判をできない藤井聡氏の、しかし役職に執着しているわけではない明快な語り口など、色々と察してあげながら奮闘を見守るのが大人の態度というものでしょう。


三橋氏は「新自由主義的な政策を批判しながら、安倍の個人批判は避ける」というスタイル、言わば期待を込めた様子見がしばらく続いただけであり、以前にも書きましたが「それまでの自説そのものを政治家に合わせて変節した」というわけではありません。私が三橋氏を支持する理由も、「三橋は一貫して正しい主張を展開する。必要な情報を提示してくれる」からであり、その一番大事な本業の部分で乖離がない限り問題を感じません。


▼▼▼


#16 クサヨさん


>安倍総理批判ばかりして鼻についてきたんですがどうにかなりませんかね?


クローズドなメルマガでの批判なので、「分断工作」「サヨク陣営を利することになる」にも該当しませんし、何ら問題ないように思いますよ。「それなら解決策や代替案を示してくれ」との思いもあるかもしれませんが、解決策は実際のところ「無い」「八方塞」なので、東田メルマガの内容が理解できる人の数を地道に増やし、TPPなどの新自由主義的な政策が誤りであることを「常識」にしていくより他はありません。

「創生日本」の会合であれだけ分かりやい「神講演」をやったのに、なぜ分かってもらえないのかという「ホサ官の絶望感」を毎回感じる次第です。


ポルシェ万次郎 2013-05-15 17:13:23


▲▲▲


上記で書いたような、TPPなどの新自由主義的な政策が誤りであることを広めなければいけない状況に今も変わりはありません。そんな絶望的な状況の最中にあって、「三橋ってインチキで酷い奴」を広める情熱などは一割以下に留めて欲しいと願うばかりです。


ポルシェ万次郎 2014-09-19 20:14:28




74. Re:ポルシェ万次郎さんへ(3)


>伊武谷さん 3/3


>安倍総理の強い意向に依って竹中平蔵氏が起用されたとき
>「安倍さんは竹中に好き勝手させないよう政権内部に取り込んだのだ。
>流石安倍さん!策士!」というような誤った言説が一部で流布しましたが、
>何のことはない。傍から見れば取り込まれたのは三橋さんであり
>藤井教授であり西田議員でありチャンネル桜じゃないですか。


チャンネル桜の水島総氏が安倍総理に言われたらしいこととは正反対のことが、下記のごとく行われたことになりますね。。。


▼▼▼


竹中「藤井とか西田とか要らないのでは? 水島とも手を切ればどうか」
安倍「竹中さん、これは政治なんですよ。彼らは味方に取り込む。いい宣伝になる」


まあ、上記ではないことを祈っています……。


ポルシェ万次郎 2013-04-06 12:33:02


▲▲▲


>「TPPは亡国最終兵器」
>このような主張を展開していた言論人がTPP交渉参加決定後も
>その最高責任者である総理自身を決して批判しようとはしませんでした。
>何故か?
>その理由は「近い立場にあるから」だそうです。


関係は可能な限り維持し、利用できる内は政治家や政党を利用すべきでしょう。繰り返しますが、三橋氏がTPP交渉参加の是非で何かに阿って自説を曲げたわけでない限り、私は何ら問題だと感じません。少なくとも天下国家と関係のない話でしょう。


いずれにせよ、目標が何かを考えたとき、それを達成するのは「過度な三橋批判」でないことだけは確かです。なので、政局や人物を見誤る三橋氏のことなど構わず放って置いて、我々は我々で「反グローバリズムの周知徹底」という目標達成のための作戦を考えようではありませんか!


ポルシェ万次郎 2014-09-19 20:14:50