昨日はサッカーキリンチャレンジカップがあり、ベネズエラと対戦しました。

結果は驚きの1ー4で敗戦。確かに招集されたメンバーはいつものメンバーというよりはテスト色が強かったですからある程度の苦戦は予想していましたが、ここまで、しかも前半だけで4失点は私もかなり落胆しました。

後半には少し改善が見られましたが、個、組織ともに相手が上回っているといった感じですね。

勝った、負けたではなく、なぜ失点したのかを少年サッカーレベルに落として見ていきたいと思います。

問題点を3つに絞ります。

1つ目はバイタルエリアに人数は足りている(4人いた)のに1人の相手をつかまえきれていないことです。

これは私が指導する選手たちにも言っている「ただそこにいるだけ」であり、とりあえず守っている風には見せるよという状況。特にサイドからは簡単にクロスを上げさせすぎている。これはマーカーとの距離感に問題があったと思います、普段ならもう半歩、1歩寄せられるところ…あの距離感では相手選手も強いプレッシャーには感じなかったでしょう。代表レベルならなお、ボール保持者に対するプレッシャー度合いは共有してほしいですね。(その点、ベネズエラはとてもプレスも早く強く日本の脅威になっていました。)

2つ目は連携不足によるパスミスの多さです。前半のうちに何本のパスミスをしたんだろうというくらい合わず、これが「前線への縦パス」というならまだしも「中盤や組立て時の横パス」をミスして奪われるのですからとても不安に思った人も多いはずです。

コンディションの問題や代表キャップの少なさを理由にすればいいのかもしれませんが、視聴者にとっては日本代表に変わりありません。しっかりしろという意味でのブーイングは全然ありだと思います。4種(小学生)の選手たちもスタメンに選ばれたんだという気持ちを強く持って出られていない選手の分までしっかり戦う気持ちを出してほしいと思います。

3つ目は攻撃のパターン(テーマ)が見えなかったことです。FWの浅野・鈴木両選手がディフェンスラインの裏を何度も狙うような動きがありましたが、中島・原口両選手はドリブルを開始、橋本、柴崎両選手は横パスとオーバーラップする選手を待つような仕草。裏へのパスは数本でした。こちらも後半には改善が見られましたが、そのあたりの意思疎通やチームの攻撃練習は練習されていないのかと疑問に思うほどの内容でした。(私が森保監督の考えを理解していないだけかもしれませんがね)

私の指導する選手たちにもいくつかのパターンは教えていますが、1つ1つのプレーに対して適当になるのではなく、考えながら(目的をもって)プレーすることを今のうちから心がけていけるようにしたいと思います。

日本代表もレギュラー選手じゃなきゃ戦えないなんて言われないようしっかりと底上げをしてほしいと思います。