5月9日。小細胞肺癌と診断された父が入院した。
父は、75歳。後期高齢者として定期的に健康診断は受けていた。
4月になり、かかりつけの医者から胸のレントゲンで心臓動脈付近に影があると言われた。
動脈瘤の恐れがあるのでCTを受けるようにと総合病院へ行くようにと紹介状を渡された。
CTの結果、動脈瘤ではなかった。
肺に腫瘍ができているとの診断。
4月12日、母から診断の結果を電話で聞いた。
去年の9月血痰を吐いた。今まで血痰を吐いたことなく、すぐに病院へ診断。
腫瘍マーカーのレベルが3だったとのこと。
そして、11月。再び血痰を吐いたため、すぐさま検査。腫瘍マーカーのレベルが1段階下がったため、医師より様子を見ようと言われたとのこと。
正月から3月にかけて、徐々に体重が減っていったとのこと。
そして、東日本大地震の日、父の体が悲鳴を上げ始めた。
背中に痛みがあり、横になれなくなったとのこと。
4月に入り、帰省しようかと考えていた私は実家に連絡した。
豆に実家に連絡をとってはいたのだが、父が癌にむしばまれていることを聞かされたのは4月12日のことだった。
母との電話を終え、数時間後、携帯に見知らぬ電話番号が表示された。
電話の主は、兄だった。
私たち兄妹は、仲は悪くないのだがお互いに実家を離れそれぞれの家庭ができると中々連絡をとらなくなった。
「母さんから、聞いたか?」
兄からの一声。
初めて、兄から聞いた弱音。
「母さんになんて言ってあげたら良かったんだろう・・・・」
6歳年上の兄から相談されたことのなかった私は、つきつけられた現実に胸が締め付けられそうになった。
嘘ではなかった。父は、本当に癌だった。
4月中旬、父の癌の組織検査を行う。
4月28日、父の検査結果が言い渡された。
【小細胞肺癌】
大きさは、6㎝ほどのにまで成長しているとのこと。
5月9日に入院が決まり、そこからどの程度進行しているのか体全身の検査を始める。
検査の結果により、今後の治療方針が決まる。
結果は、5月13日に言い渡される。兄がつきそうとのこと。
どうか、父をお守りください。