ここ二三日私を悩ますやつがいる。
もーやんなるくらいに悩まされている。
いいかげんにしてほしいのに、駄々をこねて私に付き纏う。
あーもーうっとおしい!!
いい加減にしろ、この腰痛野郎め!!
あれは三日ほど前の昼下がり。
ためにためた洗濯物を片付けようとした私。
大量の洗濯物の入ったカゴを持ち上げようとしたまさにその時、歴史は動いた。
ゴリッ
と鈍い音がしたかは定かではないが、心の声ならぬ頭の中に響く擬音だった。
私は小さく
「うっ…」
と呟いた。
まあこれくらいはたいしたことない。
少し腰が痛いねーん程度だから。
まあ多少腰をかばいながらも、普通に動けた。
悲劇は夜にやって来た。
稽古を終えて家に帰りベッドに横たわった。
そして、何の気なしにトイレにいこうとした瞬間、何かが起きた。
正確には動けなくなった。
私の左側に両手をつきベッドのへりに両足をおろした体勢で止まった。
いや止まったのではない。
前後左右あらゆる方向に体を動かすと、腰に激痛が走る。
動きたくても動けない状態。
普通なら別に気にしない。
が今私には大切な任務が課せられている。
トイレに行くという任務が。
しかし体はまったく動かすことも出来ない。
ちょっと動いては
「あー」
だの
「うー」
だのと呻き声をあげる。
しかしだんだんこの状況が可笑しくなってきて一人で笑う。
笑っているうちに情けなくなってきて涙があふれる。
どんどん強くなる任務達成の指示。
もう可笑しいやら情けないやら焦るやら。
30分後なんとかかんとか任務終了。
久々に自分が情けなくて号泣した夜でした。