浮動株と特定株 | 個別株も225も!株式投資スクール プロフィットラボCEO伊東のブログ

浮動株と特定株

ども、株式投資スクール プロフィットラボ の伊東です。

完全に年末相場という感じですね。
まぁ、年末はいつもこんなもん。
ということで、お正月の準備にいそしみましょうか。

ところで、浮動株という言葉ご存知ですか?

浮動株というのは、長期的に保有されている株ではなく
常に保有者が変わる可能性がある、流動的に取引されている株で、
これが主に株式市場で売買されている株になります。

反対語としては特定株(固定株)があり、これはよほどのことがないと
株式市場にはでてこない株です。

この浮動株の量を表したのが、浮動株比率と呼ばれるものです。
ちなみに、現在、トヨタ自動車で、この浮動株比率は9%ほど、
日産自動車は、4.7%ほどです。(会社四季報より)
これは銘柄によって異なりますが、
少ないなぁと思われる方がほとんどではないでしょうか?

投信の持分や外国人持分などもありますので、厳密には若干違うのですが
ほぼ、この頻繁に売買される浮動株で株価が決まっていると言っても言いわけです。

ですので、日本のTOPIXも含めて、世界の株価指数のほとんどは、この浮動株比率を加味して算出されています。

株価というのは、実は、この全体からみたら少ない数量の浮動株の売買で決まってしまう、いわばサンプリング価格みたいなものです。
ですが、特定株主が売却しようとする際には、もちろんこの市場価格がベースになってしまうわけですね。

さて、このところなにかと話題になる、日本国債ですが、
日本国債については、外国人保有率(株でいうところの浮動株と考えてもらえばよいです)が低いので、ここのところ見られる欧州国債のように売り込まれてしまうことは無いという論があるのですが、保有比率は少なくても、ヤル気になれば、流動されている一部のものの投機的売買で価格は決めていくことはできてしまうのです。

もちろん、CDSなどの関連金融商品も使用して、レバレッジをかけて、
投機的売買を仕掛けてきます。
ネイキッドショートが、日本国債、日本国債CDSでできるかどうか、
ちょっと不明ですが、これができてしまうのならば、売り仕掛けはさらに容易になります。(欧州はこれを禁止してます)

これが負の連鎖を生むきっかけになってしまうわけですね。

本来売るつもりがなかった人も、値段が下がっていくのをみたら、売らないとたいへんなことになるって思ってしまうでしょう?

こうならないために、まずは政府、日銀はやるべきことをしっかりとやらなくてはいけないのですが、どうにも、頓珍漢で・・・・・・・


ちょっと、難しい言葉がいくつかでてきてしまいましたが、
また順番に解説していこうと思います。