S&Pってなに??カレー粉の会社じゃないみたいだけど・・
昨日、大きく下げていたことは、とりあえずの下値まで来たため、
若干のプラスで引けた本日です。
リバウンドの雰囲気ですが、
しばらく戻ってくれると、またいい売り場になりますね。
◎S&Pってなに??カレー粉の会社じゃないみたいだけど・・
ども、投資スクール プロフィットラボの伊東です。
昨晩の欧州、米国市場の下落の要因のひとつにS&Pが
「イタリアの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げ」
というものがありました。
これはいったいどういうことなのでしょうか?
まず、「S&P」とはなんぞやなのですが、
これは、スタンダード&プアーズという米国の投資情報会社です。
投資情報会社って????
となるかと思いますが、かいつまんで言うと、企業の業績、財務面などを
調査してその会社の債権などに、投資することが適切かどうかという情報を
提供しているのです。
この調査対象は、企業だけではなく国や地方自治体なども入ります。
国は国債という債券を、地方自治体も債権を発行していますからね。
債権そのものも、調査対象になって債権のリスクも評価されています。
あっ、債権というのは、借金だと思ってくれればいいです。
債権を買う(債権に投資する)っていうのは、お金を貸してあげて、
貸したお金に利息をつけて返してもらう権利を得るってことです。
話を戻すと、S&Pは、国や会社の安定性や将来の見通しなどに対して、
格付けをして
ここに「投資しても安全そうですよ」とか、「ここに投資すると危ないよ」
などとのリスクを発表しているわけです。
このように、企業や国などを格付けしていますから、格付け会社とも呼ばれます。
スタンダード&プアーズの他に、フィッチ、ムーディーズが有名ですね。
有名な格付け会社の判断は市場に大きな影響を与えることが多く、
格付け会社の一言で大きく相場が動いたりするのです。
格付け会社の格付けをもとに、投資をしている大口の投資家(年金などの
公的資金も含む)がたくさんいますから、格付けが下がれば、そこには投資をやめたり
投資した資金を引き上げたりという行動が起こります。
ですから、格付け会社の一言で大きく相場が動くことがあるのです。
今回は、イタリアの見通しの引き下げですから、格付けを下げたのではなく
「今後、格付けを下げる可能性があるよ」といったのですが、
相場というのは先を見越して動きますので、
今後への不安感が広がり市場には売りが先行したということですね。
さらにはギリシャ、スペインへの同様の懸念もあり、
同じく格付け会社のフィッチがベルギーの格付けの見通しを引き下げたことも
全体的な不安感を増長させたということですね。
さてと、ちょっと考えてみましょうか。
自分達の格付けひとつで、相場が大きく動くとしたら・・・・・
あなたなら、なにを考えますか?