シリウスが来て、変わった。何がって、私が、だ。

まず、朝晩の散歩。これは、もう雨が降ろうと、雪が降ろうと、暴風雨だろうが行く。

週末もどこかへ遊びに行くことは、滅多になくなった。(これは、シリウスが車に滅法弱いことが関係してる)

何よりも、私がすっかりシリウスにメロメロになってしまったことだ。

自分の子供に「~ちゃん」とか呼びかける人を、思いっきり軽蔑してたのに、今じゃすっかり「シリちゃん」とか呼んでる私がいる( ̄ー ̄;

そして、シリウスに声を荒げる子供達に「そんなキツイ言い方して!かわいそうでしょ。わからないんだから、仕方ないじゃないの!」と怒ってる。これじゃぁ、まるで子供に怒ってる私を止めようとしていた母と同じではないか!ガクリ

いつから私はこんなに骨抜きにされてしまったのか?!と自問自答すること度々。

でも、いいんである。人間の子は、社会に出て周りの人に迷惑を掛ける人間になってしまったら困るけど、犬は最後までその人生を見届けることができる。つまり、その行動全般に飼い主は責任を取ることができるのだ。

シリウスを抱きしめると、その体温の高さに驚く。でも、その温かさが「あぁ、命がここにいてくれてるんだなぁ」と思う。

シリウスは、相変わらず猫のようで、飼い主の私といてもちっとも嬉しそうではない。撫でられると迷惑そうにしてるし、気の向いた時しかそばに来ない。

そんなツンデレさがきっと益々私を夢中にさせるんだと思う。

今からシリウスがこの世を去る時が怖い。そして、そんなことを心配してる自分に再び驚く私なのである。