ここ数年で、パチンコ遊技者の著しい減少が止まらないようです。
原因は色々あるでしょうが、主な原因は2つだと思います。
一つ目は「ライトユーザーの離脱」です。
月に数回、気楽な娯楽のつもりで打っていた人達がどんどん止めてしまいました。
よくあるパターンが
4パチMAXかミドル
→4パチライトミドルか甘デジ
→1パチMAXかミドル
→1パチライトミドルか甘デジ
→姿を消す…
二つ目は「新規ユーザーが増えない」ということ。
新規ユーザーということは比較的若い年齢層です。
日本の景気が良かった時代も知らず、しかもこの「ネット社会」です。
リターンがあるかも定かではないことにお金を費やすくらいなら、スマホをポチポチ弄った方がましと思うのも当然でしょう。
上記の二つに共通する原因があります。
「ホールが低下する売上をカバーする為に、客単価を上げることに特化した」ということです(メーカーは台の単価を上げ続けた)。
一つ目の原因ですが、一月で数万円の負けが数ヶ月続けば、普通の金銭感覚を持った大多数の人は、「もっとましなお金の使い道がある」と考えます。
パチンコの仕組みもよく理解していないのに、ごく稀にしか勝てないなら、嫌気が差して止めて当然です。
二つ目の理由ですが、こちらの方がより深刻だと思います。
皆さんも自分がパチンコを始めた切っ掛けを思い出してみて下さい。
大多数が「勧められたから」ではないですか?
親や兄姉、または友人や先輩。
「パチンコは面白いよ」と形は異なれど、誘われてパチンコに初めて触れた人が大多数だったと思います。
それが今のパチンコ(特に4パチ)の有り様…
気軽に大事な友人に勧められますか?
僕は「知識と忍耐力がないなら相当なリスクを覚悟しないといけないから、今の4パチは止めた方がよい」と答えています。
内規変更と等価撤廃で少しはましになるかと思いきや、28玉交換が主流で釘は腐れたままの上、等価ボーダーが19を越える辛い機械のオンパレード。
とても他者に気軽に勧められたものではありません。
お客を増やす一番の近道は何でしょうか?
綺麗な外観?
整った設備?
気持ちの良い接客?
こんなものはサービス業なら、今の時代では当たり前のことです。
どんな時代でも一番の集客の要因は「口コミ」だと思います。
「あの機種は面白いし、結構勝てる」
「あのホールは出るよ」
実際に人の口から聞こうが、ネットで情報を拾おうが、口コミによる評判に勝るものはなかなかないのが現実でしょう。
一昔前より情報が正確に拡散する時代なのに、大多数のホールの営業姿勢は変わらないまま。
ツイッターを使おうが、いくら設備に投資しようが、肝心の出玉がなくては良い評判が広がる訳がありません。
メーカーもホールにおもねって、辛い機械出してばかりで先行きがあると思ってるんですかね?
同じボーダー越えでも、元が等価ボーダー16付近と20付近では雲泥の差があるなんて、ネットで少し調べれば分かる時代なのに。
そんな機械、誰が他人に勧めますか?
という訳で次回は等価ボーダーの違いによる収支の差を、例のごとく「ざっくり」書きたいと思います。
これは僕なりの抵抗です(少しでも今の腐れた状況に、NOと言える人が増えたらいいなと思います)。
なんやかんや言っても、まだパチンコ業界は巨大産業です。
メーカー、ホール、メディア、(それに警○の天下りの受け皿)、と多数の人が携わっているので、そうそう簡単には崩壊しないでしょう。
でもその立場に胡座をかいて、のほほんとしている人に憤りが止まりません。
バブル崩壊前に今の金融業界の状況が想像できましたか?対岸の火事だと思ってませんか(特に偉いさん)?
何でこんなに腹が立つかと言えば、一番割りを食らうのは末端ユーザーだからです。
その為にも、パチンコを打つ人がある程度の知識を身に付けて、「こんな腐れた台が打てるか!」と態度で示すことが大事だと思います。
専業さん等は「負ける人がいるから、その分勝てる」と考えるでしょう。
僕も少し前はそう考えていました。
でも今は「例え勝ち額が減っても、気軽に娯楽として打てなくなるよりはまし」と思うようになりました。
娯楽として気軽に楽しむ人達が落としてくれるお金がなければ、勝つことなんてできないのですから。
何をパチンコやパチスロに望むかは人それぞれです。
でも基本は「庶民の遊技」ということだと思います。
ちょっと気軽に打って、「気が付いたら数万円失っていた」という現状が変わらなければ、遊技人口が回復することはないと思う次第であります(^^ゞ