昨日のレッスンでのこと。

 

 

 

いつもみんなと一緒の指示通りには動いてくれない、

小5ダウン症男児のあっくん(仮名)。

 

 

最初のランニングは積極的なのに、

キックボクシング運動が始まると、

すぐグローブを脱ぎ捨て自由に寝転んだり窓の外を見たり。。

 

 

 

「今日も運動できないかなー」

 

 

ママもなんとかやらせようと促すが、、無理みたい。

 

 

 

 

少し時間が経って、

 

何もしないことにそろそろ飽きてきたな、

というタイミングを見計らって私が声をかけてみる。

 

 

「さっ! あっく〜ん   そろそろやるよっ!」

 

 

ダメ元で少し強引に、

座り込んでいる前に自分も腰を下ろし軍手をはめようとすると

あれっ??素直にはめようとしてくれる?

 

「中指が入ってな〜〜い」

とコミュニケーションをとりながら、何度もはめ直す。

この時間も楽しい。

 

そして順調にグローブも。

 

 

何か変な感覚。。

今日も運動できないだろうと思っていたのは、なぜ?

 

無理には立たせないで、隅っこに一緒に座ったままでミットを出してみる。

 

感情を引き出しながら

「コンチクショ〜〜って、はいパンチ!!」

「はい!キック!こっち、こっち。はいっパンチだ!ほらっ!」

 

スピードアップしながらキックとパンチを交互に誘導していく。

明らかにいつもよりキツイ口調になっている自分。

 

私の熱を感じとってくれたのか、

どんどん笑顔になってリズムよくパンチとキックを繰り出していく!

 

ほんと楽しそう!!

 

周りの保護者や子どもたちも呆然としながらこちらを見ている。

自然に歓声も上がる!

 

 

 

 

.....1年間レッスンをやっていて、あっくんが

こんなにキックボクシングやれたの

こんなに心で会話できたの

初めてだな〜

と感じながら自分のテンションもどんどん上がっていくのがわかる。

 

 

たぶん、根負けして自分がやめなければ

エンドレスでやり続ける勢いだった。。

 

 

 

 

今までも子供の目線に降りてコミュニケーションをとっていたつもりだったけど...

 

昨日はさらに、グイッと心の中に踏み込んで接していたような気がする。

「どうせダメだろう」という先入観を捨て、

気を使いすぎず、少し強引に厳しく自分の間合いで。

 

より友達という距離感になれたのかな、と。

より信頼関係を築けたのかな、と。

 

 

 

子どもたちにはいつも気付かされる。