意味あればこそ人が動く | 管理者便り

意味あればこそ人が動く


平城京遷都1300年記念の催しとして、世界最古の木造
建築物であり世界遺産にも登録されている、奈良は西の京
にある薬師寺東塔の解体修理記念講演会に、御得意先
から御招き頂き、赴いた。以後10年間、この世界遺産が
見られなくなるという事も相まって、古都奈良も予想以上に
活気づいていた。
この講演の中で、方角が表す「音、季節、色、干支等」に
ついて、随分と詳しい話があり、当時の最高科学が宇宙と
密接に絡んでいたという事もよくよく理解出来た。
何れにしても、聴けば聴く程に、何気なく見ていた町並みや
建物、聞いていた音等全てに意味があったという事に深く
気付かされた。
 
人々の平和と幸福と繁栄を願い当時の天皇(天武天皇)
が建立されたその国宝東塔の存在にも、位置にも、形にも、
全てに大変深い意味があり、それを守り継ぐ為に、総工費
20数億円、工期10年という莫大な費用と時間がかけられる。
意味あればこそ、人が動き、お金も動く。
 
風が吹けば桶屋が儲かる、という様な落語の話ではないが、
いつの時代も、大義あるもの、意味あるものに、人は納得し、
心動かされ、世の中は動いていく。
意義ある会社、価値ある人は、生かされ、育まれ、守られる。
 
 
 
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以後10年間、目に出来ない世界遺産薬師寺東塔