戦略のミスは、戦術ではカバーできない | 管理者便り

戦略のミスは、戦術ではカバーできない

市場(地域、お客さん、業種など)を捉え、その市場にどれくらいの量の人員とどんな人材を導入するのか、これが間違っていては決して業績を伸ばすことはできない。

更に解りやすく言うと、100万ある市場に、5人で戦っている。(もしくは100万くらいは見込めるであろう市場)

1000万ある市場に、5人で戦っている。

総計10名で戦っているが、業績は伸ばしにくいことは理解できるだろう。

それであれば、100万の市場には2人で戦わせ、1000万の市場に8人で戦わせねばならない。

これが“戦略”というものである。


いくらメンバーが頑張っていても、戦略段階でミスを犯していたら、全員が頑張っても業績は伸びていかない。


精神性、根性論などは土台には必要不可欠なことは間違いない。

ただ、精神論、根性論で業績を伸ばすことには限界があるのである。

「やります!」「頑張ります!」は当たり前。「なんとなく結果が出た」は論外。



これは経営においても、部署においても、チームにおいても、個人においても同じことが言える。

どれだけ戦略思考を持ち、科学的(定量的)に戦略、戦術を立てられているだろうか。

戦略、戦術無くしての勝利は、偶然(まぐれ)にしか過ぎず、本当の勝利を収めたとは言えない。



来る年末商戦期(我々においては上半期最後となる2ヶ月)、過去の延長線上レベルの戦い方ではなく、

圧倒的差の勝利(戦略的勝利)を収める為に、それぞれの戦略戦術の準備は万全だろうか?



森 隆史