二つのものの境界 ~ 金子みすゞへのオマージュ 2 | 大分アントロポゾフィー研究会

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二つのものを対置することで、両者の違いがはっきりしてくるのと同時に、

よく比べていると、一見違いのように見えていたものの中に、

「違い」とだけでは 言えない何かが 現れてくる。

 

例えば、生と死のような対極にあるものを見比べてみると、

生が死に変わり、死が生に変わる、一種の視線の振動のような思考が生まれてくる。

また、わたしとあなたという対極においても同様に、

わたしがあなたに変わり、あなたがわたしに変わる。そして、あなたがわたしに、わたしがあなたに、・・・

という振動のようなものが生まれる。

そして、対極にあったはずの 二つのものの間にあったはずの そう、あったはずの境界線のようなものが、すこしずつ薄れ、そして、消えてゆく。