ネガ negative とポジ positive の世界の諸相 エウレカ! | 大分アントロポゾフィー研究会

大分アントロポゾフィー研究会

ブログの説明を入力します。

車中(しゃちゅう)で、運転していた女(つま)が、ボソッと言った。

「私、自分の弾くピアノの音が、本当は、一番好きなの」

女は、若い頃、ピアノ教師をしていたことがあるのである。

 

男(わたし)は、それを聞いて、今まで何度も彼女に、繰り返し語ってきた言葉を、思い出した(想起した)。

全く忘れていたのである。深い眠りに落ちていたかのように。

「俺は、ちょっと前に、ピアノの発表会でお前が弾いた『春の歌 Songs without Words Op.62, No. 6 in A major "Spring Song"』(メンデルスゾーン Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy)が、一番うまかったと思うよ」

 

「私は、えぇっと誰のだったかしら、…そうだわ、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 Felix Mendelssohn: Violin Concerto in E minor って、いい曲よね。えぇっと名前が出てこないけど、この曲も大好きだわ。このメロディーを作った人は、天才だと思うわ」

 

♪ メンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64』より、第1楽章

 

カーオーディオから流れるのは、あの素晴らしいジプシー/ロマ狂詩曲『ツィゴイネルワイゼン Zigeunerweisen』(サラサ-テ Pablo Martín Melitón de Sarasate y Navascuéz)だった。

 

♪ サラサーテ『チゴイネルワイゼン』

 

♪ リスト 『マゼッパ 』(『超絶技巧練習曲 』より)

 

もはや彼(辻井伸行)は、テオーリア theōria の境地に入っているに違いない。魂が美しすぎです。

 

こちらもどうぞ。

「現代のリスト」と呼ばれたジョルジュ・シフラの演奏です。

 

♪ リスト 『半音階的大ギャロップ』

 

言語道断(゜o゜) もはやリストの生まれ変わりとしか言いようがありません(゜o゜)  道教  同郷(ハンガリー)です( ゚Д゚)

 

ここで、リストに関連して、二つの概念/コンテキスト/テクストが、浮かび上がってくる。

「超絶主義」と「ヴィルトゥオーゾ」である。