『僕に、会いたかった』を観て。 | ☆FLOWERS・・・☆

※若干内容に触れております。

※島育ちの武推しです。
※漁師志望の武推しです。
※牛と共に放し飼いの武推しです。









徹(TAKAHIRO)の過去は衝撃的で
事故の真相は切ないものだったけど
島の人達をはじめ、登場人物がみんな
温かくて優しくて心温まる映画だった。

記憶を失って大切な事を忘れてしまった
"虚無感"みたいなものが伝わってくる
TAKAHIROさんの演技、凄かったな!

そして徹の母親役の松坂慶子さん。
素晴らしかった!!

徹の親友も、島のお医者さんも、
島親の夫妻もみんな魅力的で。
そこがこの映画を好きだ〜と
感じたところかもしれない。


そして高校生組が
また良かったのだ・・!!


隠岐島前高校の生徒には
"島留学組"と"島育ち組"がいて

・めぐみ(山口まゆちゃん)
・愛美(柴田杏花ちゃん)
・雄一(板垣瑞生くん)

は、東京からやってきた島留学組。

・武(晟周くん)
・千夏(小野花梨ちゃん)

は島育ち組。

島留学の3人が持つ悩みや葛藤と、
島育ちの2人の天真爛漫な明るさの
対比が観ていて面白かった。

晟周くん演じる武。
お調子者な感じは一見「恋妻家宮本」の
ドンと似てるような感じがするんだけど
武がドンと違うのは "特に何かを
抱えてなさそう"って所かも。

父の様な漁師を目指していて
勉強は好きじゃなさそうだけど
(テストの点数は8点というw)
のびのびとありのままに
生きている感じがした。 
 
HPで初めて武の写真を見た時は、
「晟周くんの役…ヤンキー!?」って
思ったけどヤンキーではなかったね!(笑)
言うなら”やんちゃな悪ガキ”って感じ?

憧れの存在の徹に対してだけは、
「〜っス!」と敬語で喋るとこは
舎弟っぽかったけど!(笑)

こういう晟周くんを見た事が
無かったので新しかったな!!

だけど凄くナチュラルだった。
溢れ出る"島っ子感"にびっくり。

島前高校の生徒に馴染み過ぎて
目の前にいるのにスタッフさんに
見つけて貰えなかったって話も
納得っ!(笑)


ちなみに自分のイチオシは
父親と一緒に漁へ出た武が
船の上から満面の笑顔で

武「徹兄〜〜〜〜っ!!」

…って徹に手を振るシーン。

あんな可愛い漁師
反 則 で し ょ!! と。
(キャップにジャンバーという
ザ・漁師Styleが可愛いすぎでしょ!と)

思わず一時停止ボタンを
押したくなりました。
…無いけど!!(笑)

あと徹・雄一・武の3人で釣りをしてる時
武が魚を逃してしまうシーンね(笑)
釣りに行ったけど全然釣れなかった
エピソードを思い出してしまって
「これは演技?ガチ?どっち?w」
と笑ってしまいそうになった…!(笑)

面白いといえば
千夏と武の絡みは微笑ましかった。
2人の仲の良さを冷やかされた時の発言、

武「こいつは虫より手がかかる」

虫より手がかかる…
斬新な表現だなと!(笑)

千夏の天真爛漫な感じも癒された。
軽食屋での母娘のやりとりも
温かくていいな〜と思った!


一方、島留学組の3人。

将来は医者を目指す雄一は
イケメンで頭も良く、初めての釣りで
50cmの真鯛を釣り上げちゃったりして
何でも出来る優等生という感じ。

しかしいじめられてた過去があり
物静かでどこか影を感じる雄一。

女子にチヤホヤされてる上に
釣りも出来る雄一にライバル心を
剥き出しの武は

「あんなのイケメンじゃなくて
ガリベンだろが!!」
(↑若干韻を踏んでる件。)

と絡みまくる。

そんな武のウザ絡みwも
雄一にとっては温かくて。

「ここでは1人にしてくれないんだ」

って母親に言ったセリフに感動。
雄一が徐々に心開いていく姿が
良かった!

愛美も良かったな。
島親のゲンさんが亡くなってしまった時、
あまり顔を出さなかった事を後悔し、
涙を流すシーンにはもらい泣き。
ホントは心の優しい子なんだと
分かって良かった。

そして、めぐみ。
めぐみは徹の事を知ってるのかな…?
と思わせるシーンが時々挟まれてたので
「…もしや。」とは思っていたけど
やはり徹の娘だったとは…!

それを知った上で2回目を観た時は
めぐみが持っていたオルゴールの音を
聴いただけで泣けてきた…(笑)

ラストで徹との距離を一歩だけ
詰めるめぐみが可愛いかったな。


映画の中で好きなセリフは

"釣った魚を三枚におろし、
命のありがたみをいただく。
彼がここで学んでる事です"
(だったかな?)

雄一の母親に向けて
徹が言ったセリフなんだけど

そういう大事なこと
すっかり忘れてるな…と。
ハッとさせられました。


…あ〜〜!!
島、行きてぇぇ〜!!

隠岐島、行ってみてぇぇ〜!!
ウシとタケシと共にワシも
放し飼いされてェェェ〜!!
(↑韻を踏みたいお年頃。)

ラストの天使のはしご。
すっごい綺麗だった!!
実際に見ることが出来たら
どんなに素敵だろう。

何かで読んだんだけど、
映画のタイトルが決定する前の
仮タイトルは『天使のはしご』
だったらしい。

それでも素敵だと思うけど…
『僕に、会いたかった』って
ぴったりなタイトルだと思う。