家についたら

一通のハガキが届いていた

小学校高学年、高校、短大と一緒で

幼なじみと言ってもいい友人から。

いや、“親友”かもしれない。



彼女が結婚して東京に行ってからは

ほとんど会っていなかったし

連絡無精な友人なので

連絡もあまり取り合ってなかった。

そんな彼女からのハガキ。


挨拶状だった。


“海外への転勤が決まりました”


と言うもの。(もちろん旦那のね)


おいおい。

今月誕生日LINE送っていたんだから

その時言いなさいよ、と思ったけど

それが彼女なのだ。

海外へ行っても

連絡先も教えてくれないかもしれない。


最後に会ったのは

彼が二人目を産んで帰省したとき。

もう、3年くらい前かな。


海外へ何年行くかわからないけど

きっと関係は変わらないのかな。


30歳で5歳年下の同僚と結婚して

あっさり仕事をやめて

東京に引っ越し、専業主婦。

40歳で海外か。


私とはまるで違う人生。

学生のころから私達は性格が違った。

私の見た目とは裏腹の脆さと

彼女の見た目とは違う強さと

それがきっと不思議とあったのだろう。


不毛な恋愛を続けていた私に(不倫じゃないよ)


私を思って言ってくれていた言葉も


鬱陶しく思ってしまったこともあった。


結婚して子供を産んで旦那さんや家族中心に生きる事が一番の幸せと思う彼女は

いつからか、少し上から目線になっていた。


でも、それはしょうがないことだった。

だって。


それはやっぱりとても幸せな人生だと思うから。


私だってそんな人生歩みたかった。


………。

あ。うそ。

専業主婦になりたいなんて思ったことなかった。


そんなわけで

一通のハガキで

今までの自分の人生を思い出した。

…………


ほんと不毛な恋愛しかないチーン


因みにもう一人友人がいる。

その子も連絡無精である。

あっさりと自分のキャリアを捨てて

結婚して子供を産んで家を建てた。

その子は確かに昔から勢いはあった。


友達って不思議とタイプは違うものだ。


これだけは言える。


私が一番、女性っぽいと思うウシシ

(女々しいともいう、めんどくさいともいう)


これも言える。

連絡を取り合わなくても私達は友達だ。


そして。


三人三様

人生それぞれだけど

皆幸せだ。


もう一人の友人に連絡をしてみよう。


きっとドライな返事がくるだろう。