きのう、朝食を終えて、娘を遊ばせながら花の手入れをするため庭に出た。

「いってきま~す!…よろしくね。」と言って車に乗り込むオットを娘と見送ってから花殻摘みをする。

1時間ほど経って、
…日差しも強くなったしそろそろ娘に水分補給させなくちゃ…と思って家に入ろうとしたら、


あれ?
鍵がかかってる。


とりあえず、郵便受けの入口から草刈り釜を差し入れて靴箱の上部分に置いてある鍵のスペアを取れるか試してみたが、さすがに無理だった。

となりで娘が不思議そうに見ているので、
…あのねぇ、パパ鍵をしてお出かけしちゃったからママたちお家に入れないんだ~…と説明する。

(まったく、何てことしてくれたのよー)と思いながらどうすればいいか考えた。


そうだ、天気がいいからってお風呂の脱衣所んとこの窓開けたんだった。

急いで家の裏へ行き窓から入れそうか確認したら、何とかなりそうなので足場になるものを探すことにした。

家の中からの窓の高さはワタシの顎くらいだけど、建物の外からだと基礎を含む建て上げぶんがあるので身長より30センチも高くなっている事をこの時知った。

足場にしようと思って持ち出したガーデンチェア(高さ20センチ)では用が足りないではないか!

(お~ぃ、どうすんだよぅ)と嘆いてみても、
この窓を越えるというミッションをクリアしなければ、
娘が熱中症になってしまうので大変だ。


(なんてこと…なんてこと)と念仏みたいに繰り返しながら家の周りをぐるりと歩いてみたら、
45リットルのブルーのバケツが伏せて置かれていた。…あら、素敵!

肥料を混ぜる時に使うため置いてあったのでした。
ありがとう、バケツ。

高さは70センチ程度だけど、これに立てばピョンと窓枠に体を移動できるんじゃないかな?


…ピョン。

かろうじて窓枠に肘を乗り出すことができたけど、
体が重くて引き上げられないのだ。

(こんなことじゃいけない、ミーミに麦茶を飲ませなきゃ!)

力を振り絞って足も窓枠に乗り上げることができた。

壊れてもいいと思いながら洗濯機の上にショート丈の長靴で上がり、横の洗面台に移って床に降り立つ。


……ふぅ。

無事に中側から鍵を開けることができた。

今日になって膝の内側が痛むので見てみたら素敵な紫色になっていたよ。
たぶん窓枠に足をかけた時に、洗濯機に繋がる水道のパーツへぶつけたのだろう。


習慣で無意識に鍵をしてしまうオット。
今度は気をつけて鍵を持って庭仕事をしなければ!

自分のケータイが手元にないとオットのケータイの電話番号がわからないので、近所の人に電話を借りて連絡を取るという手段もとれなかった。

…だからね、家の外壁にマジックでケータイの番号を書いておくよ…と言うと

「番号くらい覚えなさいよ。…そのくらい記憶できなくてどうすんの?」とオットに叱られた。

妻子を締め出しておいて叱るなんて酷いヒトだ。