【愚痴】仕事のやりがい | ONZA★HEAVEN

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商業映像にとっての作品作りは基本的に仕事なので褒められることはまずない。


私のような演出家という専門職は褒められる替わりの代償が「報酬(ギャランティ)」だからだ。ただ総合職ともいえるプロデューサーの代償は「売り上げ」だったり「利益」だったりする。それがあってこその「報酬の要求交渉」となる。


しかし予算は最初から格安を指定されているにもかかわらず、その中でクライアントと代理店に予算度外視で様々な要求を求められたり、時には「ケチ」をつけられる。予算に見合った力の入れ具合や力を込めて予算の大部分を使おうと決めたシーンがあるにもかかわらず、結局他の部分にも全力を求められるのだ。


それがないように仕事の端緒からいくつかのポイントを「にぎって」きたが、そんなことは流れの中で忘れ去られたかのように度外視されてしまう。「ケチ」をつけられた部分とバーターのように他の部分のクオリティアップも平気で求めてくることも多い。


とくにハウスエージェンシーの仕事にはそういうことが多い気がする。クライアントと代理店が同じグループ会社だったりして、どうしてもクライアントの意向をハネつけられないのもわかるが、そんなことを続けていたら自らのビジネスフィールドを狭めてはしないのだろうか?(いやどんどん狭めるだろう)


だからこその…「やりがい」は報酬なのである。