先日王子や姫が小学校の頃、大変お世話になった教師が亡くなられた。
僕の中学の2年先輩なので、56歳という早すぎる死だった。
最近では珍しい、とても熱く熱心な先生だった。
父親も教師で僕も中学時代教えて貰っていた。
剣道部の顧問でとても厳しく、s先生も剣道部で活躍されていた。
今でも体を動かすのが好きで、鹿嶋市内を走る姿をよく見かけていた。
そんな元気な先生なので、亡くなったという知らせを聞いた時はびっくりして唖然とした。
最初は王子の担任になった。
王子はその頃からなぜか勉強は出来たので、学力的に変わった事はなかった。
しかし先生は輪を大切にする先生で、王子を僅かながら社交性を増したと思われる。
おかげで今でも王子のクラスは、卒業後もとても仲が良い。
次に姫の担任になった。
はっきりって姫のターニングポイントはここだった。
それまでの姫は、はっきり言って馬鹿だった。
しかしS先生は生徒のやる気を向上させ、能力を伸ばすのがとても上手な先生だった。
姫は面白いように成績を伸ばし、中の上くらいの学力に成長した。
その時感じた「やれば出来る」という思いが、清真合格という結果を齎したと思っている。
今日お通夜に行ってきた。
愛された人だけあって、とても多くの人が参列されていた。
焼香の際「王子も姫も清真入ったぜ、王子は辞めちゃったけど。王子はともかく姫は先生のおかげだよ。
姫は紛れもなく先生の作品だよ、本当にありがとう。」そう呟いて見送った。
帰りの車で、みんなでS先生の思い出話で盛り上がった。
その中で王子が4年の時の最後の授業参観の話になった。
「私が還暦の時は、お前らに赤いチャンチャンコ送ってもらうからな」
そう言ってみんなで笑っていたあの時間。
約束は守れよ・・・。
まぁ鹿嶋の空気の悪い市内より、天国の綺麗な景色の中を走った方が気分がいいだろ?
そこからあなたの作品がどのように飛躍するか、楽しみに見守っててくれ。
本当にありがとう、安らかに・・・。