
だけ見てほおってありました。
06年4月日本公開。最近のジョニーデップ作品にしてはめずらしく、単館上映でした。確かに一
般受けする娯楽作品ではなく、DVDの本編をなかなか見なかったのも、きちんと見ようという姿勢
でなければ、この作品は見られないからでした。
実在した、第二代ロチェスター伯爵の半世記で、作家ロチェスター伯爵は17世紀、イギリス国王
チャールズ二世に気にいられ、作品を書き高い評価を得たが、酒と女性に溺れ、33歳でアルコール
と梅毒が原因で死亡。
「私のことを好きにならないでほしい」というモノローク゛で始まり、画面は始終モノクロに近い
暗さで、ロチェスターの壮絶な半生を浮かび上がらせていた。きわどい性描写にあふれた政府批判の
詩を詠(よ)んで王(ジョン・マルコヴィッチ)に追放され、恩赦を受けロンドンに戻ってくる。妻が
待っていたが、気が向いたときしか振り返らず、舞台女優リジー(サマンサ・モートン)を育てること
に情熱を傾ける。その頃フランスとの外交のため、再び王に舞台作品と演出をまかされ、さらに激し
い性描写、政治批判を上演してしまい、追放される。それからのロチェスターは病も進み、下落の一
途をたどる。
これはまさしく「演劇」作品で、ジョニーデップは、役者としての本領を大いに発揮し、ロチェス
ターの人間性をふとしたところに現し、こんなに重い題材なのに、後味のいい、ロチェスターの生き
方を認められるような、作品に私は感じました。