大学時代の思い出 | ブッチャー山のブログ

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個人的なことを書きます。私が大学時代のことです。私は作曲の生徒でいい気なもので、狭い学校の中で、自分の作品を鳴らすことだけにしか興味がなく、我流に凝り固まっていて、基本が出来ないことを、ただひたすら、新曲初演ゴッコをして誤魔化していました。さて、そんなとき、派手目な、一応美人と目される、さるソプラノの学生ー名は出しません。差し障りがあるかもしれないので(笑)ーに歌って頂きました。曲は駄目でしたが、ヴァイオリンとチェロというバックも合っていたのか、あの中では、良い歌唱だったと思います。その練習中の時の1コマです。確か、練習はお昼過ぎだったと思います。夏の暑い盛りで、大学の小さな作曲の学生の溜まり場で合わせをしていました。狭い空間で、もしかしたら、25年以上前ですから、クーラーはなかったかもしれません。そんな、蒸し暑い、狭苦しい中、マドンナの熱唱が続く中、ある種の異臭が鼻についてきました。終止、知らないふりをして耐えていましたが、かなりの異臭にダメージを受けそうにすらなったのを覚えております。しかしながら、作曲者たるもの、耐えなければいけません(笑)顔色を変えてもいけません。何故でしょう?それは、異臭のもとが、ソプラノ様の口内から発する、昼食ー盛り合わせかハンバーグかーの食事の咀嚼を示す異臭であって、ソプラノさまが、練習前に歯磨きをしないで、食べたまま、直行してお歌いになっていらっしゃるからであり、演奏者様には頭が上がらない、惨めな作曲者風情は、そのような下品な異臭も耐えなければならないわけでもあります。基本的に、声楽家は飲み食いの執着心は凄いものがあり、上辺はお上品になされていても、こういう点ー色恋も同様ーは無類の強者ぶりを発揮するーフェチズムのようにー、というわけであります。その人の名誉の為にも名前は出しませんが、声楽家の皆様とお付き合いする際の良い指針ともなったことも覚えております。