23日の暦となります。
本日は「八専日」となります。八専とは、天神が火の神で地神も火の神、天神が土の神で地神も土の神、この様に同じ性質を持つ神が集まると五行の気の流れが偏ってしまう為、悪日とされています。こういう日は考え方が偏るなど、極端な考えを持つようになります。陰陽道では陰陽のどちらもバランスよくある事を良しとしますので、この様に偏りができる事を嫌います。その為、仏教ではその偏りの影響を少なくするために神々が法会を行います。八専の日は、当日受け持っている神様の真言を唱えて、守ってもらってみて下さい。
本日の担当の神は「羅刹天」で不動會という法会を行っております。
羅刹天真言:オン ニリチエイ ソワカ
【本日の暦】
【行事】八専日
【吉凶】吉日
【新暦】8月23日
【旧暦】7月20日
【七曜】金曜日
【干支】己未
【十二直】閉
【宿曜】昴宿
【太歳神】太歳前(南の宮殿)
【大将軍】子(北方位)
【日遊神】卯(東方位)
【金神】午・未・申・酉(南・南南西・西南西・西方位)
【黄道】獅子宮
【土公神】水道(地中:水道近辺の土の掘り返しは注意の事)
【土府神】卯(東方位)
【伏龍】卯(東方位)
【縁日】
[神道]
・客人権現(ちゅうじんごんげん:白山神社。白山姫神)
[仏教]
・羅刹天(真言:オン ニリチエイ ソワカ)
・大黒天(真言:オン マカキャラヤ ソワカ)
・月光菩薩(真言:オン センダラ ハラバヤ ソワカ)
[陰陽道]
竈神(土地にまつわる神様。本日は水道の周りにいらっしゃいます。)
【買い物】ー
【爪切り】ー
【夢の話】ー
【食と性】ー
【沐浴】ー
【妊娠】ー
【吉色】赤
【トラブル】攻勢。こちらから積極的に関わって、良い流れに改善する。
【善行】
物事の本質を正しく理解して、処理できる。
学問に精を出す。
先祖供養をする。
【悪行】
世間の作法やしきたりを守らない。
見栄を張る。
浪費をする。
感情をむき出しにして、愚痴や恨みがましいことを喋り立てる。
怠け心を出す。
※善行悪行は、その日の行動基準となります。意味は言葉の通り、善行は良い行動(行い)、悪行は悪い行いです。良い行いをすると徳が上がり、運も上がります。悪い行いをすると過失が増え、過失が増えていくと運が下がると考えてみて下さい。
※夢の呪文、沐浴法などは下記参照のこと
【本日の吉凶】
吉凶は時間単位、また方位でによって良いか悪いかを表記してあります。下記の吉凶判断は江戸時代の陰陽師、土御門晴親公(安倍晴明公直系の子孫)が残された「逐日選時諏吉避凶」を参考にしております。「逐日選時諏吉避凶」とは、毎日の時間によって凶の時間帯があります。その凶を避けること、また吉の時間に行動する事で、日々の生活の中で自然と吉を招くようにしたものです。自分自身の行動を変えて吉を迎え入れようとするのが「逐日選時諏吉避凶」という事になります。実際に事故やトラブルはやが書かれている時間帯(方位)で起こりやすいとされます。逆にやのマークは私達を助けてくれる神様が動いている、吉の時間帯となっておりますので、のマークを避けて、やの方位や時間帯を上手く活用して、日々運気を上げていってみて下さい。
例えば、の時間帯に仕事の取引先に連絡をしたとします。その時は相手側に忙しくしていて気持ちに余裕がない、何かしらトラブルが発生しているなど、こちらもそうですが相手側にも何か負の状況にある可能性が高いと考えて、慎重に行動するなど時間帯をみて自分の行動に活用するイメージです。やの吉の時間帯はうまく進む、順調に推移する可能性が高い時間帯です。方位と十二支と時間の関係と、吉凶は、この様になっております。どの時間が、どの方位が当日、吉なのか凶なのかを、下記を見て判断してみて下さい。1日の流れを理解して上手く1日を乗り切ってみましょう。
時間 十二支(方位)吉凶
23〜01時 子( 北 ) 凶
01〜03時 丑(北北東) 凶
03〜05時 寅(東北東)凶
05〜07時 卯( 東 )凶
07〜09時 辰(東南東) 凶
09〜11時 巳(南南東)大吉
11〜13時 午( 南 )大吉
13〜15時 未(南南西) 吉
15〜17時 申(西南西) 吉
17〜19時 酉( 西 ) 凶
19〜21時 戌(西北西) 吉
21〜23時 亥(北北西) 凶
【吉凶の見方】
大吉:(2つ揃うと大吉)
吉: (があれば吉)
小吉:(2つ揃うと小吉)
末吉:(2つ揃うと末吉)
平: (△1つで平)
(でもあれば平)
凶: (1つで凶)
・(でも鬼がある時は凶)
・(鬼がいるので凶)
大凶:・(2つ揃うと大凶)
【方位について】
因みに方位は自分の住んでいるところから見て、北、東、西北西など方位を考えていきます。東西南北などがどの方位に当たるのか、方位は下記の図を参照してみて下さい。
【8月4日〜9月2日の古伝】
・芙蓉の葉を腫れ物に貼ると効果がある。
・生の葉を食べすぎると腹の病気にかかる。
・百合の根を陰干しにして白髪のところに塗ると黒毛が生えてくる。
・蜂蜜を生のまま食べすぎると下痢をする。
*昔の言い伝えなので、現代では通用しないものもあります。その点をご了承のうえ楽しく読んでいただければと思います。
【呪文について】
安倍晴明公の安倍家(土御門家)と両極をなす賀茂家陰陽師の賀茂在盛公が書き残したものが、吉日考秘伝(陰陽道書)になります。その陰陽道書の中に書かれている呪文が「四海呪」「夢を見た時の呪文」になります。
「四海呪」は鬼や霊、又は邪気に取り憑かれない様にするものです。取り憑かれたなど気になる時は呪文を唱えてみてください。
また「夢を見た時の呪文」と言うのは、尸守鬼(ししゅき)と言う鬼(顔は可愛い子供で、体は黒い毛に覆われている犬の姿をしています)がいまして、その鬼が人間に夢を見させて、その気を吸い取るという事をします。その鬼が出てくる日は上記の夢の話の欄に「夢を見た時は呪文を…」と書いてある日に唱えてみてください。
【四海呪】
・鬼(霊)を避ける・病気祈願は37遍
・外出、病室入室は3遍
東海神阿明 とうかいのかみあみょう
西海神祝良 せいかいのかみしゅくりょう
南海神巨乗 なんかいのかみきょじょう
北海神禺強 ほっかいのかみぐうきょう
四海大神 しかいのおおかみ
百鬼を退け ひゃっきをしりぞけ
凶災を蕩う きょうさいをはらう
急急如律令 きゅうきゅうにょりつりょう
【夢を見た時の呪文】7回唱える
赫々陽々 かくかくようよう
日出東方 にちでとうほう
断絶悪夢 だんぜつあくむ
辟祓除不詳 へきばつじょふしょう
急々如律令 きゅうきゅうにょりつりょう
*7回呪文を唱えれば「尸守鬼」の縁は一旦切れます。唱えた後であれば夢の話をしても大丈夫です。
【沐浴について】
北斗七星の神々に手を合わせて、日々積み上げている過失を解除してもったり、憑いている厄神の気を降ろしてもらう為の、北斗沐浴法を書いておきます。
1、浴室でシャワーを出します。
2、北を向いて邪念を鎮めます。
3、上合掌(額の前で両手を合わせて合掌します)
4、沐浴の呪文を 3回 唱える
太上虚無 北帝 七元諸天尊(たいじょうきょむ ほくてい しちげんしょてんそん)
5、鳴天鼓を三十六回(鳴天鼓とは叩歯の一つになります。口を閉じて、口を膨らませて、上下の「前歯(4枚)」を噛み合わせて、カチカチと音をさせます)
6、シャワーで両手を清めます。
7、両手で水をすくい、口をゆすいで、水を吐きます(3回)
8、両手で水をすくい、両手を揃えたまま、顎から額、頭頂を通りすぎて、後頭部まで手を持っていって、穢れを落とす(3回)
9、両手で水をすくい飲む(3回)
10、中合掌(胸の真ん中で両手を合わせて合掌)しながら、頭頂から水を浴びて沐浴呪を唱える(9回)
太上虚無 北帝 七元諸天尊(たいじょうきょむ ほくてい しちげんしょてんそん)
11、水から出て、北斗の神々に中合掌で拝礼する。
12、3〜11をあと2回繰り返す。
本日もよい時間、よい方位で吉を迎えてみて下さい。